概要
2002年10月より2017年6月まで毎日新聞朝刊に週1回連載された西原理恵子による漫画作品である。アニメ化もされた。
物語は実際の西原家のエピソードなどをもとにし、主婦の日常生活や子育て等を描く。2004年には文化庁メディア芸術祭賞、2005年には手塚治虫文化賞(短編マンガ部門)を受賞する。
毎日新聞社出版局から単行本10巻が出版されている。
完全なノンフィクションというわけではないが、作者の夫との死別などのエピソードも盛り込まれている。
2017年6月26日をもって西原が『卒母』を宣言したことでに連載終了。西原の下の子(長女)が「独り立ち」のタイミングと定めていた16歳に達したので「母」を卒業したことがその理由である。連載終了当日の毎日新聞は社説で「『毎日かあさん』卒業 いろんな家族を励ました」というタイトルで取り上げた。
アニメ版では登場人物の苗字は西原と夫の苗字(鴨志田)を合わせたものになっている他、原作で他界している穣はアニメ版では生存しているなど、比較的ノンフィクション寄りだった原作に比べて差異がある。
主な登場キャラクター
TVアニメ
アニメ版は2009年4月1日から2011年2月23日まで及び同年4月1日から2012年3月25日にかけて、テレビ東京系にて放映。アニメーション制作はぎゃろっぷ及びTYOアニメーションズ。
放送日時変更などの都合もあり、1ヶ月ほど中断している。ナレーションは島本須美が担当している。
また、関東地方限定ながら、深夜に傑作選「夜の毎日かあさん」が放送されていた時期があるほか、2011年4月から2013年3月にかけて、この作品のワンシーンを流用した英語教育バラエティ番組「Hello!毎日かあさん」が放送されている。
サブタイトル表示画面では、アニメ版「魔法戦士リウイ」、「ジャングルはいつもハレのちグゥ」のような毎回バラバラであり、その表示画面のアニメーションとロゴが異なる。
主題歌
- OPテーマ
「毎日かあさん」
作詞 - もりちよこ / 作曲 - 澤口和彦 / 編曲 - 亀山耕一郎 / 歌 - 森公美子
「あるいてゆこう」
作詞・作曲 - ビリーみやの / 編曲 - 長江徹 / 歌 - ビリケン
「風が吹く丘」
作詞・作曲 - ビリケン / 編曲 - 長江徹 / 歌 - ビリケン
- EDテーマ
「ただいま」
作詞 - 森由里子 / 作曲 - 吉野ユウヤ / 編曲 - 新井理生 / 歌 - 佐藤弘道
「かあさんの背中」
作詞・作曲 - ビリーみやの / 編曲 - 長江徹 / 歌 - ビリケン
「お守り傘」
作詞・作曲 - ビリーみやの / 編曲 - 長江徹 / 歌 - ビリケン
実写映画
2011年2月5日に公開、主演は永瀬正敏と小泉今日子である。
奇しくも主演の2人の役者も元夫婦の間柄である(二人の間に子供はいない)。
夫役の永瀬の演技が入魂すぎて、完成作品を見た原作者の娘が亡父を思い出して泣いてしまったというエピソードもある。
キャスト
サイバラ リエコ - 小泉今日子
カモシダ ユタカ(夫) - 永瀬正敏
ブンジ(長男、6歳) - 矢部光祐(子役)
フミ(長女、4歳) - 小西舞優(子役)
トシエ(祖母) - 正司照枝
愛ちゃん(アシスタント) - 田畑智子