「オレはオレの勇気を、絶対に見放さない!!!」
プロフィール
概要
「鬼」のトラウマを克服したトラウマイスタで、ごくごく一般的な高校2年生 (粗チン) 。
通称は「ピカソ」。作中でもこちらで呼ばれることが多い。
器量とファッションセンスは友人も認める程の「普通にイケてる高校生」だが、強烈なトラウマが影響して13回連続で女子にフラれていた。(彼女イナイ歴=年齢)
人物
髪色は茶髪。前髪を真ん中で分け、後ろはハネたヘアスタイルをしている。目の色は赤。
制服のシャツの上に赤いベストを着用している。
物語初期は何事もすぐ諦めてしまうところがあり、トラウマイスタの試練ではトラウマの大きさに精神がついていかないことが原因で自我を持っていないアートマンが出現したり、勇気の象徴がフォークサイズ(というよりどう見てもフォーク)だったりと、臆病故にかなりの苦戦を強いられる。しかし、スジャータの決死の励ましにより、自分の勇気を信じ抜くと決意するピカソ。試練の制限時間が迫る中、空中に投げ出されたピカソの手には巨大に変化した「勇気の剣」が握られていた。
トラウマ克服後は、魂の恩人であるスジャータの目的に協力する事を約束。圧倒的な実力差のある相手にも立ち向かう、強い正義感と勇敢さを発揮するようになる。スジャータ曰く「ちょっと頼りないけど、頼りになる」らしい。
また自身のことを「頭悪いし」と発言している(少なくとも小学校時代は、客観的に見ても成績が悪かった様子)が、火のない状況で虫眼鏡を利用したり、嘔吐カノンの原理を応用したり、液体金属の特性を理解していたりと知識が無いわけではなく、度胸と判断能力も持ち合わせている。
歌唱力と笑いのセンスはイマイチの様子。日課は墓掃除(自宅が寺のため)。
アートマン
使役するアートマンは「ゲルニカ」。一人称は「ワシ」。
強力な能力と反するようにとても臆病な性格をしており(主の性格が影響しているらしい)出会った当初は、よくピカソにしがみついては困らせていた。それでも少しずつ成長していき、ピカソが落ち込んでいれば励まし、自信を失いかけた時は叱咤するなど、徐々に精神的にも頼れる存在になっていく。
「嘔吐カノン」…胃に入れた物質の原子配列を組み換え撃ち出す技。応用も効き、飲み込んだものを一部だけ分解せず吐き出すことも可能。
さらに飛行能力と、実体化せずともピカソの触れたものには干渉できる能力もある。
物語中盤ではセンゴの協力を得て「勇気の剣」を獲得。ピカソ自身も戦う力を得た。
過去
幼稚園の頃、ピカソにはランコという好きな女子がいた。ある日の鬼ごっこでランコに鬼役を頼まれたピカソは、彼女に選ばれたと有頂天で引き受ける。
しかし、その日から鬼が必要な遊び(鬼ごっこ、かくれんぼ、ダルマさんがころんだ、影ふみ、缶けり、etc…)はジャンケンもすることなく、ピカソが鬼をやることになってしまった。小学校に上がっても続くその関係から嘲笑の的にされるも、いつかランコが振り向いてくれることを信じ、鬼をし続けるピカソ。
6年生になったある日、ランコの取り巻き達が自分の悪口を言っている現場に遭遇する。てっきりランコは自分を庇ってくれると思っていたが…
「うん、ダサい。てゆーかキモいよね。」
「昔っからあたしのことジロジロ見ててさ、マジウザいんだって。」
彼女は最初からずっと自分を見下し続けていただけだという事実を突き付けられ、それは8年間縋り続けていた希望を打ち砕かれた瞬間だった。
それからというもの、鬼という概念そのもの及び、鬼を連想させるものに対して、ピカソは異様な恐怖を抱くようになってしまう。