概要
桜井画門の漫画『亜人』の主人公の少年。原作では高校生だったが、実写版では演者の佐藤健氏の年齢に合わせて20代半ばの医療研修生となっている。
帰宅途中に交通事故に遭い、そこで自身が「亜人」であることに気付く。
それからは、国内3人目の亜人として登録され追われる身になる。
全国模試で1桁の順位を取ることができる頭脳の持ち主で、観察眼、記憶力に優れている。
作中でも、作戦立案や敵対している亜人やIBMの対策はほぼ全て彼がやっている。
性格
その性格は、極めて合理的かつ利己的。妹の慧理子曰く、「クズ」。
序盤では幼馴染みのカイがいたせいか抑えられていたが、物語が進むにつれ利己的な面が強く出てくる。
その性格は幼少期からのもので、カイの父親が犯罪者だと知った母が「立派な人間になりたいのであれば友達になる人間を選べ」と言われて以来、幼馴染のカイとの交流は途絶させるほど。性格ゆえか、人間関係は希薄で、携帯の友人の登録は名前ではなく(友達(数字))となっている。
だが完璧に合理的で冷たいというわけでもなく、カイと絶縁した理由の「医者になるため人間関係を選んだ」ことだけをみると、冷たいようにも見えるが、そもそも医者を目指したのは昔から体の弱い妹を救うためであり根っこは結構感情的である。
その証拠に海から国外逃亡すると言っておきながら平沢のことを思い出し佐藤と再び敵対することを選んだりとなかなか面倒くさいやつである。
IBM
永井の出すIBMは形状はプレーンであるが、IBMの量が通常の亜人より何倍も濃く、通常IBMは一日1・2体が限界なところを永井は平均5体、調子がいい時であれば9体は出現させることが出来る。更に、通常IBMは5~10分以上も出そうとすると維持出来ず消滅するところを、30分というかなりの時間出すことが可能。まさに主人公補正のバケモノスペックである。
だが補正の方向が悪かったのか命令を無視し、挙句の果てに周囲にいる適当な人間を無差別に殺すなどかなり融通が利かない。
作中では人型では出さず粒子だけを飛ばし、亜人だけ見える煙幕にするなどの使い方をしており「大量」を活用した戦い方を行った。
永井のIBMは死ぬほど多いというのは上記の通りである。だがその理由は、単に亜人としてのポテンシャルではない。その理由は永井は生まれながらにして亜人だからである。
遺伝で生まれた時から亜人、というわけではない。永井圭は出産直後、低酸素状態で呼吸をしておらず、医師ももう助からないと諦めるほどだった。だが永井圭は死亡と同時に亜人となり生きながらえたのである。
つまり永井はトラックにひかれた時に初めて自覚する前からも、ほぼ生後17年を亜人として生きていたのだ。亜人のIBM量は亜人として生きている期間や心の発育などで変わってくるらしく、故に17年亜人であり続けた永井圭は、他と隔絶した大量のIBMを保有することになったのである。