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概要

CV:中村大樹

烈火の炎の登場人物の一人。

暗殺組織「麗(うるは)」所属。後に麗から独立した「裏麗(うらうるは)」へと寝返る。

使用魔導具は「木霊」。植物を体内に飼い、操ることができるようになる魔導具である。

片目が隠れた長髪と白衣が特徴的な男。なお、「殺人医師」と称しており表向きの職業は「医者」だと思われる。

性格は単純に言ってゲス野郎。女を拷問・殺害し、その時の悲鳴を録音し聴くという趣味を持つサディストであるとともに、「人間はどんな聖人君子でも結局自分が一番大切である」という持論を掲げるエゴイスト。

後に同じく卑怯な外道である命(ミコト)が「女版木蓮」と称されるなど、やばい狂人悪役の多い本作でも代表的な存在といえる。

そのあまりの外道っぷりに風子をして「史上最低な奴」と評されており、実力もそこそこはあるものの本気の烈火を嘗めてかかり一瞬で敗北する(そもそも炎術士と相性が悪いのもあるが)など決して高いとは言えなかった。

しかし、同時に木霊を使いこなすのに必要な科学知識、並外れた成長性、自身の強化のためのインスピレーションの持ち主でもあり、何より怨念から来る執念深さで最終的な実力は作品全体でも上位に位置する。

そしてこれらを武器に敗北を重ねてもなお火影忍軍との戦いを通じ改心も精神的に浄化もされないまま、何度も火影の前に立ちふさがり続けるのである。

経歴

紅麗の館編

当初は小金井とコンビを組み、火影忍軍に関する情報を持っていた立迫文夫を襲撃、及び誘拐を実行。

この時、立迫夫人を見て暴行を重ねたが殺害には至らず、後に「死んでなかったのか、そりゃつまらん」と評している。

同時に森光蘭の狙う「治癒の少女」ことの誘拐にも偶然ながら成功し、二人を連れ小金井とともに紅麗の館へ帰還した。

紅麗の館では館に配備された刺客たちの中では最後に登場。

調子に乗り、柳の悲鳴を聞かせ、徹底的に火影忍軍に挑発を重ねるもそのことにキレた(漫画版では静かに怒るような感じだったが、アニメ版では烈火が発狂して柳の悲鳴を聞かせる音響機材を片っ端から破壊し、木蓮が「何しやがる!? 人がせっかくいい気分で聞いてるのによぉ!」と静止したら睨まれた烈火に巨大なスピーカーで何発も頭を殴打され、蹴飛ばされるという過激な描写が加わった)烈火の炎により瞬殺されることとなった。

裏武闘殺陣編

麗幹部「十神衆」の「幻獣朗」率いる「麗(魔)」チームの次鋒として登場。

麗の間違いに気づき、火影についた元パートナーの小金井に対し「誰でも殺してきた自分だが、元パートナーのお前とは戦いたくない。リングを降りてくれ」と懇願するが………

当然これはウソ。

騙された小金井が戦意喪失した隙を付き、彼を急襲して勝利。さらに自らの体内に魔導具を埋め込むという行為によりパワーアップしており、そのままリングに根を張り大木と化し、小金井をこの木内に取り入れて人質にとる。

しかし、彼の卑怯な行いに怒った水鏡の作戦の前に敗北し、小金井も奪還される。さらには左腕を失い隻腕となった。

その後、決勝戦の紅麗VS烈火の戦いが紅麗の敗北で終わると木蓮はどこかに電話連絡をする。

既に木蓮は麗ではなく、森光蘭の私兵集団「裏麗」の一員だったのだ。さらには森による紅麗殺害現場にも立ち会ったが、音遠の活躍により殺害は失敗となった。

封印の地編

当初は森の指示を受け裏麗幹部陣との間の連絡役を務めていたが、幹部たちからはあまり快く思われていなかった。

そしてなんと封印の地ではかつて「女版木蓮」と称された命とラブラブカップルになっていた

水鏡いわく「イカレた者同士お似合いのカップルだ。人気のない山奥にでも行って死ぬまでいちゃついてくれ。」まったくもってその通りである。

かつて左腕を切断された恨みもあり、彼を何度も攻撃していく。さらに新技「木偶舞」を披露、大量の木の人形の集団で襲い掛かり、しかも木の人形は破壊されても修復する力は強く、肝心の操る木蓮もその人形に扮して集団に紛れ、居場所を捉えにくいなど戦闘力はさらに上がっており、命には「今のあんたは十神衆に匹敵する」と評するほどだった。

しかし、利己的故に臆病な性格がたたって、攻撃を恐れる位置にいる本体を水鏡に見破られてしまい、撃破された。

その後、裏麗死四天の助勢により水鏡の捕縛には成功。

後に烈火、小金井、柳らと対面しその水鏡の惨状を見せつけるとともに土門は生死不明、風子は双角斎に生存不可能な場へと追い込まれたことを告げ彼らを戦意喪失へと追い込み、これまでの恨みを乗せ烈火たちに暴行を加えていくが、生存し駆け付けた土門と戦意が復活した烈火の活躍によりまたも敗北、命ともに逃走した。

SODOM編

烈火が神威を倒したのち、今まで以上の暗い目をして、彼に語り掛ける形で登場。

火影は全員殺意の対象だが、そのリーダー花菱烈火は格別として「俺とテメェの最後の殺し合い」を宣言。

ドーム内の人工池に、人間一人乗っても決して沈まないオオオニバスや、人をも食べるように改造した巨大ハエトリグサなどの特製の改造植物を設置したフィールドと命の協力で本人が一歩も動くことなく烈火を追い詰めることに成功。

しかし、そこに烈火の協力者として空海が登場。彼により命は倒されてしまう。命は負傷とその強さに恐れ、木蓮にこれ以上戦うのはやめて二人でどこかで暮らそうと懇願するが……

「俺の人生を変えるな」

なんと木蓮は自分を想う命に、持っていたナイフで腹を刺す。この行いには烈火や空海も激怒し木蓮に詰め寄るも戦いを続行し、今まで時間を稼いだ分もあり体から根を張りまるで竜のような下半身の「木竜」の姿となる。

人工池の水を常時吸収して、燃えにくく相性が悪い炎に対抗し、「木竜」の防御力や性能をフル活用し、空海を撃破、烈火も湖に沈ませて追い詰めるが烈火の機転によりあと一歩のところで撃破された。

さらに「お前だって自分が一番大切なはずだ」と主張し烈火を偽善者と非難するが「てめえと他人が一緒だと思うな」と一蹴される。

敗北後、激しい死闘で疲労した烈火の確実な殺害のため、ドームは自爆をし始める。

烈火は空海らの手を借り何とか脱出もできるだろうが、敗北し動けない木蓮。

そこに、まだかろうじて息があった命の「幸せだったよ。あなたに会えてよかった」という言葉に気を取られてしまう。そして最後の最後まで自分が一番大切な人間らしく「お前のせいで逃げる時間を失った」と罵りながらも命の死を看取り、その後………

「く…くくく……!くくくくくくくくくく!! 花菱烈火!!!!次だ!!今度戦うときは……必ず殺してやる!!! オレが勝つまで終わりなんざねえのさ!!! ひゃははははははははははははははははは!!!」

狂ったように笑いながらもその数奇な人生を終えたのであった。

余談

  • 作者である安西信行氏は「紅麗や森光蘭とも違う魅力にあふれた悪」として木蓮の事を気に入っている様子。読者の間でも悪役で下種ではあるものの成長性を併せ持つ彼の生き様は高い人気を誇っている。
  • 「烈火の炎」の主人公チーム、「火影忍軍」は風子を除き五行の属性の力を持っており、唯一「木」の木蓮のみが敵対する形となっている。
  • 命に対してはその態度から愛情があったのは確かだと思われる。ただ自分の方が大切なだけで

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