概要
三菱造船長崎造船所にて建造、1920年3月16日竣工。
第二駆逐隊に所属し、上海事変において長江水域での作戦に参加した他、数度にわたって立山海軍航空隊の練習艦として各種飛行訓練に協力。太平洋戦争中は主に船団護衛に従事し、1944年以降は海軍対潜学校練習艦となり十五糎九連装対潜噴進砲などの実験兵装を与えられたものの、間もなく終戦。
戦後は福島県石城郡小名浜町(現:いわき市)の小名浜港にて同型艦の汐風とともに防砂防波堤の基礎として利用されるも、魚市場拡張工事に伴い1965年に澤風のみ撤去された(汐風は現存)。撤去の際解体された船体は長らく小名浜市民会館前にスクラップとして放置されていたが、その後1972年にこのうちタービン1基を利用した記念碑が市内の三崎公園に建立され現在に至る。
その他
小名浜まちづくり市民会議・福島ガイナックス共同製作のいわき市小名浜観光PV『人力戦艦!?汐風澤風』において、この澤風を擬人化したキャラクターが登場している。
CV:上坂すみれ