概要
CV.福山潤
漫画『僕の心のヤバイやつ』に登場するキャラクター、というよりは主人公・市川京太郎にしか認識されない空想の産物。彼の心がモヤモヤしたときに現れる“心の中の京太郎”で、ある種のイマジナリーフレンドである。
京太郎が杏奈と交流を深める中で、彼女に借りた少女漫画『君色オクターブ』を読み始めてから、同作のヒーロー「濁川くん」の制服姿で現れるようになった。
キャラクター的には京太郎が理性や劣等感で抑え込んでいる領域(自尊心や自惚れに類する感情)の自意識が反映されており、杏奈との関係に慎重で抑制的な京太郎に、関係の進展を含めた希望的観測を持ち出すなど、自問自答に付き合っている。
つまるところ「理性と欲望が天使と悪魔の姿で言い争いをする演出」の類なのだが、京太郎自身はこの不思議な心象を自然に受け入れつつ、別人と対話しているかのような態度をとっており、中学生男子らしからぬ自己の客観視を会得した彼ならではの内的会話スタイルとなっている。大抵は短いやり取りを交わすだけで、何かしらの結論を出すに至らない場面もしばしば。
後に別個体として本能やリビドーを反映したルシファー濁川(メイン画像)も登場しており、こちらはより“男”としての性質に根差した存在である。シャツを大胆にはだけて堕天使じみた黒い翼を持つ挑発的な見た目をしているが、京太郎が冷静な状態では幼児くらいの背格好にまで縮んでしまう。ノーマルな濁川くんと同時に出現することも可能。