💈概要
理容室に同じ。髪の毛を散髪、整髪してもらったり、髭を剃ってもらったりする専門店。室内には数台の電動リクライニングシートが置かれており、チェーン店も多い。髭剃りのときにはリクライニングを作動させ、寝かせた状態で行う。
美容院と似ているが、法的には異なるサービス形態を提供するものであり、床屋のほうが行えるサービスの幅が広い。分かりやすい例を挙げると、床屋では可能な髭剃りや顔剃りが美容院では、美容師が理容師資格も所持していない限りできない(ただし、女性の化粧目的による顔剃りなら可能。その理由は簡単で、男性の髭より遥かに柔らかく剃りやすいので、専門資格は不要だからである)。
つまり、床屋は散髪、整髪より髭剃りができなければ務まらない職業でもあり、鋏やバリカンとともに剃刀は必需品。また、追加料金で洗髪のサービスも行っており、洗面台とシャワーが備え付けられている、水を利用する職業なのも美容室との大きな違いである(洗面台がなく、掃除機で散髪した髪を吸う廉価チェーン店もある)。洗髪された髪はドライヤーで乾かす(男性客がほとんどなので、それで十分対応できる)。
昨今では若い男性も美容室を利用することが多いが、床屋の方が相対的に安上がりである。
床屋の店の前にはたいてい赤・青・白の三色ポール(サインポール)がぐるぐる回っている。「血液と包帯の色を表したもので、中世ヨーロッパの床屋が外科医も兼ねていた名残」としばしば言われるが、誤った説である。『トリビアの泉』ではアメリカ国旗がモデルになっているという説が挙げられていたが、フランス国旗とする説もありどれが正しいのかは不明。