概要
ゴルゴ13(デューク・東郷)が依頼人と出会った時に発する台詞。
基本的にゴルゴは無口キャラなので、この台詞はゴルゴの最も有名な台詞である。
ゴルゴは依頼を受ける時は依頼人と目を合わせないのがふつうである。
なお、実は彼が現れてこのセリフを発するときには「用件」は(依頼人が話す以外に知りようが無い部分を除いて)ひととおり把握済みである。
それでもあえて依頼人の口から説明させるのは、彼の流儀に則った、仕事を受ける前の最終確認の意味合いが強い(もちろん、説明してもらわねばわからないことを聞く意味もあるが)
そのため依頼人が「自分に都合の悪い事情」を伏せて説明しようとしたときは、それを既に知っていることを告げて、厳しく釘を刺すのも定番のシーンである。
つまり、ゴルゴが単に「用件を聞こうか」とだけしか言わない場合は、事前に調べられる情報の時点では特に問題がなく、依頼人しか知らない細部や、依頼人自身の信用度を最終確認している(=ほぼ、その依頼を受けて問題ないと判断している)状況だと言える。
依頼人が無礼や裏切りを働かない限り、このセリフが出た時点でほとんどターゲットへの死刑宣告に等しい。
このためゴルゴが最後の方にわずかに登場して「……用件を聞こうか」のみしか発しないエピソードもあるほどである。
この場合、それ以上の描写がなくともターゲットがどうなったかは、もはや読者には説明の必要がない。
さり気ないが、本作における特大の死亡フラグ台詞だと言える。