痛バッグ、痛バとはオタ活中のオタクが持っているキャラクター推しのバッグのことである。
元々はキャラクター絵のバッグが痛バッグと呼ばれていたが、現在では缶バッジを使った痛バッグが一般的となっている。
歴史
痛車から痛〇〇へ
2000年代前半に魔法少女リリカルなのはA'sの「おぱんちゅ号」が登場して痛車が注目され、2007年5月には Xbox360 向けのレーシングソフト Forza Motorsport 2 でバーチャル痛車が作れるようになって痛車祭りが起きた。Forza 2 の痛車は2006年末に登場したばかりのコメント付き動画投稿サイト ニコニコ動画でも話題となり広まっていった。
2008年にはPS3のまいにちいっしょに「仕立て屋さん」が追加されてオリジナルTシャツを作れるようになり、そこでキャラクターTシャツ、いわゆる「痛Tシャツ」が作られるようになった。ニコニコ動画では2008年6月に「【PS3】まいにちいっしょ 初音ミクのオリジナル痛Tシャツを作ってみた」や「千早ーッ!痛Tだーッ!試着してくれー!」が投稿されている。
痛バッグの登場
その後、痛バッグと呼ばれるものが登場した。例えばニコニコ動画では2009年12月に「【高校の授業】高校の美術で痛バッグを作ってみた【作ってみた】」が、2011年9月に「【手芸祭出品作】レン君刺繍して【痛バッグにしてみた】」が投稿されている。ただしこれらは今の缶バッジを使った痛バッグではなく、キャラクター絵が中心の痛バッグとなっていた。
缶バッジを使った痛バッグの登場
2013年1月、ラブライブ!のμ'sベストアルバム「Best Live! collection」の特典に「通学にも使えるラージサイズ缶バッジ付トートバッグ」が付属し、これによってか否かは不明なものの、ラブライブ界隈では痛バッグなどのグッズを身に付けるのが流行していった(なおアニメは同年4月より)。
また全身に大量に缶バッジやぬいぐるみやタペストリーを身に付けた武装ラブライバー、ラブライバー四天王も登場した。
女性向けへの伝播
少なくともTwitterでは2013年5月にうたプリ界隈での缶バッジを使った痛バッグの流行が目撃されている。同年11月にはアニメイトガールズフェスティバル2014の取材において痛バッグが「オタク女子界に突如現れた新ジャンル」として報道された。
痛バッグ向けバッグの登場
2015年には痛バッグ向けトートバッグの「痛めいと」が発売された。
またその後の推し活オタ活ブームにより、WEGOや雑貨屋、100均も痛バッグ向けバッグへと参入している。