解説
強い霊力を持っていた幻想作家・飯嶋蝸牛(本名・飯嶋伶)。
彼の孫たちもまた妖怪たちと触れ合う能力を持っていた。
最も強く能力を受け継いだ飯嶋律、律の従姉の飯嶋司、広瀬晶。
この三人を中心に常人には見えない魑魅魍魎の世界と関わりの様子を幻想的なタッチで描く。
登場人物
主人公
飯嶋律 蝸牛の末娘・絹の一人息子。蝸牛の能力を最も強く受け継いだ。登場時は高校生だったが、一浪した後従姉・晶の通う恵明大学に進学。
飯嶋司 蝸牛の長男・覚の一人娘。律の従姉。大学を卒業後、大学教授の秘書として就職。
広瀬晶 蝸牛の長女・斐の娘。律の従姉。登場時は社会人だったが、紆余曲折を経て恵明大学に院生として戻る。律の大学での先輩にあたる。
飯嶋家本家
飯嶋蝸牛 律たちの祖父。小説家。莫大な霊力を持ち、魑魅魍魎と交渉していた。本名・飯嶋伶。
飯嶋八重子 蝸牛の妻。律たちの祖母。蝸牛との結婚には紆余曲折あったらしい。ちなみに魑魅魍魎の類は全く見えない。
飯嶋絹 蝸牛の第七子(三女)。兄姉たちが実家を嫌い出ていってしまったため、末娘の彼女が婿を取って家を継いだ。律の母親。
飯嶋孝弘 律の父親。絹の夫。婿養子。彼自身は何年も前に亡くなっており、青嵐が孝弘の体を乗っ取っている。
飯嶋蝸牛のこども達及びその妻子
飯嶋覚 蝸牛の第一子(長男)。律の伯父。実家を化け物屋敷と嫌い、早くに家を出ている。妻・桃子と一人娘・司がいる。
広瀬斐 蝸牛の第二子(長女)。律の伯母。夫との間に娘・晶と息子・潮がいる。他の兄弟ほど実家を避けてはいないが、やはり苦手ではある様子。旧姓・飯嶋。
飯嶋洸 蝸牛の第三子(次男)。律の伯父。青嵐が住みついている孝弘のことを避けていて、さらに妻が飯島家を怖がる事も有ってか、あまり実家に寄り付かない。
飯嶋環 蝸牛の第四子(次女)。律の伯母。父親との折り合いが悪かったと思い込んでいて、また父譲りの霊感で見える物を信じようとしない。父と対立して失踪した開に強いシンパシーを感じており、社会復帰のため面倒をみている。現在独身。
飯嶋開 蝸牛の第五子(三男)。律の伯父。現在年齢は40代だが、諸事情あって分別は20歳。蝸牛の子供達の中では一番異界の出来事に興味を示す。律同様、高い霊力を持つ。
飯嶋浄 蝸牛の第六子(四男)。律の伯父。4歳の時、川で溺れて死亡した。
飯嶋桃子 蝸牛の長男・覚の妻。司の母親。
広瀬潮 蝸牛の長女・斐の息子。律の従兄。晶の弟。登場時は工学部に通う大学生だったが、現在は社会人。
その他親戚
飯嶋武郎 蝸牛のおじ(養父でもある)。故人。
飯嶋悦子 武郎の妻。故人。
飯嶋武夫 蝸牛の従兄弟。武郎と悦子の息子。故人。
朝倉水脈 蝸牛の姉。律の大伯母。旧姓・飯嶋。裕福だった朝倉氏と結婚。故人。
朝倉圭吾 水脈の息子。娘・登紀子がいる。律にとってはいとこおじ。
坂元宣子 水脈の娘。律にとってはいとこおば。息子・航がいる。旧姓・朝倉。故人。
坂元航 宣子の息子。律の再従兄。息子の恭一や海、娘の笑がいる。
坂元恭一 航の息子。律にとっては再従甥(ただ、再従甥は7親等なので厳密に言えば親族ではない。親族は6親等まで)。
坂元笑 航の娘。律にとっては再従姪(以下同文)。
坂元海 航の息子。律にとっては再従甥(以下同文)。
柴本貴夫 孝弘の従姉妹・典子の夫。
柴本典子 孝弘の従姉妹。故人。旧姓・三上。
三上礼一郎 孝弘の長兄。孝弘と絹の結婚には反対していた。故人。
三上智志 孝弘の次兄。
三上忠男 孝弘の兄弟。
三上隆志 智志の息子。故人。
三上康代 隆志の妻。人が良さそうなおばさん。
三上真希 隆志と康代の娘。
式神(飯嶋家に仕える妖怪)
その他妖怪
関連項目
虚実妖怪百物語 - クロスオーバーが実現