概要ですぞ
小説家になろうの作品、槍の勇者のやり直しが完結した後、2017年8月22日に連載が始まりましたぞ!
元康の旅はエターナルぅうううううううう、ですぞ!
話としては槍の勇者のやり直しの最終回の続きになりますな。
ファンからは「真・槍直し」「真槍」などと呼ばれております。
年表
年 | 月 | 内容 |
---|---|---|
2017 | 8 | 外伝「真・槍の勇者のやり直し」がなろうにて連載開始 |
あらすじ
真・チュートリアル編 835~858
時間は元康がフィーロたんに初めて蹴り上げられた時に遡る。
『槍の勇者のやり直し』の最終話、「槍の勇者の並行世界」にてフィーロたんの事を馬鹿にして股間を蹴り上げられた衝撃で未来で起こっていた出来事や波を起こした黒幕を倒したなどを思い出し、そのことから自分がまた過去にループしてしまったことを悟り、装備している槍は何故か『真・龍刻の長針』にパワーアップしており、それらを確認した後にすぐさま尚文に対して「娘さんをください」、「仲間にしてほしいですぞ」などと尚文からしてみれば意味不明にもほどがある要求をし、自分のことを警戒する尚文から信頼を得るために彼が睨みつけていた赤豚とついでに取り巻き(レスティ)を殺し、それを見て即座に逃げ出す尚文達を追いかけるところから始まる。
尚文からしてみれば今まで自分と敵対していたはずの元康の態度がフィーロたんに蹴られた後急変し、いきなりお義父さんなどと呼んできたり、突然マルティを殺したことからかなり強く警戒していたが、元康が沼地を一発で蒸発させるような強力な魔法を放ったことや説明を受けた強化方法ができるようになったことなどから元康の言葉は事実であると(一応は)認め、渋々と彼をパーティに加えた。
シルトヴェルト編アフター→シルドフリーデン編 859~934
真・チュートリアル編の最後で真・龍刻の長針の能力『ランダム遡行』により、「やり直し」におけるシルトヴェルト編ラストにて樹が殺された後、ループした瞬間に戻った話(時間遡行時に第5座標と表記)。
タクト一派の残党が生き残っており、それでいてシルドフリーデン自体も厄介な状態にある。
シルドフリーデンに敗戦後の賠償金の支払い能力があるかどうかの確認のために尚文と元康一行が視察に訪れるも、その国は上層部が汚職で腐敗しきっており、タクト一派により国の利益を貪り取られていた。
この体制を変えるために尚文一行が介入しようとするも、盾信仰より竜信仰の方が根強いためうまく手綱を握る事が叶わず、ドラゴンを嫌う元康が不服な事を承知の上で支配者となり得るドラゴンを探す事になる。
元康がフィーロたんを買い取ったループ(仮) 934
シルドフリーデン編の最後で真・龍刻の長針の能力『ランダム遡行』により、書籍版の本編の世界へループした話(時間遡行時に第1座標・hardと表記、これは作者が書籍版のこぼれ話で「web版はノーマルモード、書籍版はハードモード」と書いていた事が由来)。
フィーロたんに初めて蹴られた場所が違う、リユート村の自治権をかけて尚文とレースする事になったというweb版の元康には覚えがない出来事に困惑しながらも、手元に金が山ほどあり、目の前にフィーロたんがいる事と前ループの尚文がライバルと仲良くした挙句童貞を捧げてしまった事が脳裏に浮かび、つい魔が差してしまう。
結果、尚文からフィーロを買い取り自分の物にしてしまったが……。
フィーロを買い取ったところまでしか話が描かれていないのは、作者曰く「読者の想像に任せる」との事で、その後の話にてこのループで起こった事が断片的に説明された。
伝承のフィロリアル編 934~975
フィーロを買い取ったループから何度かループを経験した元康が第3の波(グラスが出現した波)直前の時間軸まで遡行した話(時間遡行時に第1座標と表記)。
あれだけ執心していたフィーロたんへの愛が恐怖に変わってしまう程に深い心の傷を負った元康は、かつて自分が育て成鳥になる前に死んでしまったフィロリアル「フレオン」と再会する。
このままいけば赤豚の手にかかってフレオンちゃんが死ぬ事が確定している事を悟った元康はフレオンを救うべく行動に出る。
フォーブレイ編&ゼルトブル前編アフター・四聖勇者編 975~1056
伝承のフィロリアル編の最後で真・龍刻の長針の能力『ランダム遡行』により、「やり直し」におけるフォーブレイ編とゼルトブル前編の最終決戦直後の時間軸までループした話(時間遡行時に第8座標と表記)。
死んだと思われていたラフタリアが実は生存していた(今までの他の周回でも生きていた)ことが判明したり、未来から魔導ゴーレムたちが現れて仲間になったり、尚文の子供達が誕生したり、錬が尚文の愛用包丁をウェポンコピーしてゼルトブルで闇の料理界を荒らしたり、樹が魔法学園へ特別講師として赴任・あわせて元康も女装して生徒として潜入するなど、賑やかな生活を送る一行。
そんな中、ある日樹が魔法学園の授業のために予習していた変身魔法<ポリモーフ>を四聖勇者たちが試そうとしたところ、聖武器が反応してフォーフェアリーモーフという魔法が発動し、四聖勇者たちは各地の修行場で伝わっている原住民(ペックル・ウサウニー・イヌルト・リスーカ)の姿にそれぞれ変身してしまう。ポリモーフで変身したときとはどうやら様子が違うようで……。
追想編 1057~1085
四聖勇者編での元康が、ラスボス戦後の本編世界での出来事を回想する話。
元康と元康の出身世界の秘密、そして新たに始まったループの真実が明かされる。
ロックバレーに突然神狩りのアークとホーが現れ、しばらく滞在することになる。
彼らと一緒に過ごすうちに、元康はアークの仕草や表情にかつてループする世界で出会った尚文の面影を見るようになる。
ある日、尚文と神狩りの二人とともに四聖教会の修復の手伝いをしていた元康は、予言の碑文が光るのを目撃する。
そして神狩りの二人が旅立つ日の前日、予言の碑文の内容に従い、元康はアークに自分の思いを全て打ち明ける。
「あなたはどうして、お義父さんとそんなにも重なるのですか?」
チュートリアル編アナザー・奴隷商人編 1085~
追想編の最後で槍の精霊と会話した後、真・龍刻の長針の能力『ランダム遡行』により、「やり直し」におけるチュートリアル編の周回で尚文が殺害される前日まで遡ってループした話(時間遡行時に第二座標と表記)。
『スキップされた周回』のチュートリアル編アフターにある、『チュートリアルアフター編2』にあたる話。
尚文が殺害される前日ということに気が付いた元康は、すぐさまドライブモードで国境の砦まで向かい、尚文たちが砦に到着するまでの間に砦にいた三勇教徒の兵士たちを一掃する。
一夜明け、元康はようやく尚文たちと合流し、自分が再びループしてきたこと、未来での出来事を打ち明ける。
一行はポータルスピアで一旦メルロマルクへと戻り、元康は四聖勇者編の尚文たちのアドバイスをもとに、尚文を傷つけないままフィーロを育てる計画を立てる。
スキップされた周回
作者の活動報告にて、以下の周回がスキップされたことが語られている。
チュートリアル編アフター
「やり直し」におけるチュートリアル編で、尚文が殺害される直前にループした話。
『盾のピンチに槍がギリギリ駆けつけて結果、ハッピーエンドだった』『槍が迷走する話』とのことだが、ネタがやばすぎるためにスキップされることになった(『そこは想像だから良いんだ』とのこと)。
時系列としては、伝承のフィロリアル編と四聖勇者編の間に通過した設定となっている。
作中でもその周回について語られることはないが、『チュートリアルアフター編2なんて形にして描くかもしれません』とも書かれている(奴隷商人編がこのチュートリアルアフター編2にあたるものだと思われる)。
後に奴隷商人編にてチュートリアル編の尚文について「フィーロたんショックでぼんやりしている最中にも会ったかもしれない」と元康が考えていることから、スキップされた関係で時系列が伝承のフィロリアル編より前(元康が廃人状態の時)に変更された模様。
メルロマルク編アフター
「やり直し」におけるメルロマルク編のラストでループした直後の時間にループした話。
話が重くなりすぎて真槍の作風に合わないと判断されたため、スキップされることになった。
スキップされる前は、時系列は伝承のフィロリアル編⇒メルロマルク編アフター⇒チュートリアル編アフターとなる予定だったが、スキップされた関係でメルロマルク編アフターは伝承のフィロリアル編より前(元康が廃人状態の時)に通過したことになっている。
四聖勇者編に入ってから作中でいくつか詳細が語られており、樹は罪悪感に押しつぶされて数年で病死、錬は大量殺人鬼へと変貌した結果聖武器に見放され人格も壊れてしまったため、ガエリオン達によってドラゴン化の呪いをかけられたとのこと。
登場人物
一部キャラクターを除き、元となった本編「盾の勇者の成り上がり」及び前作「槍の勇者のやり直し」と共通しますな。
詳しくは「盾の勇者の成り上がり登場キャラクター一覧」をご覧くだされ!
用語・設定
真・槍の勇者のやり直しに入ってから登場した用語・設定などの説明をいたしますぞ!
真・龍刻の長針
真・チュートリアル編開始時に気が付いたら元康が手にしていた槍。
龍刻の長針がパワーアップしたもので、『時間遡行』『選択遡行』『ランダム遡行』の能力と『並列分岐する世界』という専用効果がある。
槍直しで消えたはずの各周回や最初の世界で召喚されてから時間経過した時点へと遡行することが可能。
龍刻の長針と異なり四聖勇者が死亡しても強制ループは発生しない。
ガエリオン(メス)によると、真・龍刻の長針によるループは並行世界を移動していること、ループが発生している世界範囲は尚文たちがいる異世界と絆たちの異世界のみで、それ以外の世界には弾かれて誰も入れないことが判明している。
追想編にて、龍刻の長針がパワーアップした経緯が明かされた。
元康が元の世界に戻ることなく、かつてのループで出会った尚文たちと再会し救い出し、転生することもなくそのままだと消えてしまう尚文の存在を確立し、フィーロに因果を束ねるため、神狩りのホーによって龍刻の長針が進化させられたものである。
ループ条件は『元康の寿命や死が近づくこと』。
その際に槍に記憶された情報から新たな平行世界が生まれ、元康はそこで回し車を回すことによって、上記の目的を果たすことになる。
槍の精霊によると、ランダム遡行で飛ぶ先は、槍の精霊がサイコロで決めているとのこと。
ちなみに真・龍刻の長針に進化するのと同時に槍の聖武器・精霊は元康の専属となり、以降の槍の聖武器は転生者から救い出した異世界の杖の聖武器が務めることとなった。
魔導ゴーレム
未来の世界で作られた存在で、ラフえもん・フィロ子・ラフミの3体が登場している。
未来の最新技術では、ボディ換装用に後述のドラゴン核構造移行装置が組み込まれている。
ドラゴン核構造移行装置
竜帝の核石をモデルとした、記憶と人格を継承したコアへと徐々にデータを移行させる装置。
ただしあくまでも竜帝の核石の劣化版であり、複製されやすいことから人格の唯一性が失われ、記憶の重みが軽くなって具体的なことが思い出せないということが発生しうる。
ポリモーフ
人間が一時的に姿を変える魔法。
好きな姿に自由に変身できるわけではなく、主に猫や犬の魔物姿に変身するが、一部ではネズミに変身する者もいるらしい。
変身して姿を変えた者は、魔法を使えばすぐにわかるとのこと。
変身時間に時間制限があり、視界に変身時間が表示される。
元康の回想によると、この魔法で尚文が変身するとアークによく似た猫の姿に変身するらしい。
フォーフェアリーモーフ
勇者専用魔法。
各活性化地を開拓した伝説の先住民(ペックル・ウサウニー・リスーカ・イヌルト)の姿に変身する。ちなみにサンタ帽付き。
ポリモーフとは異なり遺伝子が安定しているため、時間経過による変身解除はない。
四聖勇者編にて、樹がポリモーフをかけようとした際に使用した触媒が聖武器と反応した結果、フォーフェアリーモーフがかかった。
変身している間はステータスがその種族に合わせて変化しており、例えばウサウニーに変身した元康は、素早さや聴覚がアップしている反面、力と体力が低下する。
各活性化地にはこの姿に変身した状態でのみ入ることのできるダンジョンが存在しており、それらのダンジョンには勇者のための優秀なドロップ品やフォーフェアリーモーフを正しく習得するための石板、フィロリアルの遺跡に残されていたのと似たような壁画などが残されている。
関連タグ
関連リンク
本作は「盾の勇者の成り上がり」と「槍の勇者のやり直し」の続き(836話〜)にあたる。