概要
作中中盤で病気で引退した坂本亨校長の後任として赴任した新校長。本作のラスボス的存在。初登場時は保養所の管理人を装いながら悟郎達を観察しており、彼のやりかたに一目置く。その時の態度から悟郎も彼が新校長だということに気づかなかった為、作中で悟郎を騙して出し抜いた人物でもある。
元検事で「監獄への使徒」と称されるほどの敏腕だったが、いじめが原因で起こった次女の自殺について、加害者である不良や真実の追求・告発をせず、逆に保身から徹底した隠蔽工作を行った学校体質を憎み、検事を辞めて教師になった。京都大学法学部卒業。妻を早くに亡くし、次女も上記の様に死んでいるので家族は長女のみである。冷静沈着な性格で色恋等の誘惑にも強い堅物だが、家族への情愛が人一倍強い父親でもある。
3年生の問題児達を集めたS組を新設し、彼ら共々担任の悟郎も追い出そうと画策していた。一方、自ら新設した教育方針の一つである模擬裁判を悟郎によって実質的な学級裁判にされ、葛城の暴力事件の真相を知った際には公平な審判を下す。
最終的には死んだ娘と瓜二つでその凄惨な生い立ちから手の付けられない問題児となってしまった女生徒天城麻耶を悟郎がハンマーセッションにより、その心を見事に救った姿から「一度問題を起こした生徒は変わらず問題を起こす」という考えを改めて、悟郎を「真の教師」と認めた。その後は悟郎に対する態度も改め、自分のせいで悟郎の正体がばれた時には逃げるよう説得した(悟郎は生徒達への最後のハンマーセッションとして自らの意志で逮捕される)。
関連タグ
ダークヒーロー...結果的に主人公である悟郎と敵対する役回りだったが、検事としての並外れた実力、型破りな行動力、一流の詐欺師をも騙す事が出来る演技力、家族への強い情愛と二時間ドラマの主人公を務める事が出来る程のスペックを持っている。