神戸山口組
こうべやまぐちぐみ
組長は四代目山健組組長・井上邦雄。
発足以降山口組との抗争が続いており、発砲や車両突入などの事件が2016年3月6日までに約50件、2023年末までに約100件発生している。
このことから2016年3月7日には警察に対立抗争状態と認定され、2020年1月には特定抗争指定暴力団に指定される。2022年12月には山口組共々特定抗争指定暴力団に指定された。
事の発端は、六代目山口組組長・司忍が自身と若頭・髙山清司の出身母体である「弘道会」を中心とする組織運営を進めたことだった。
それまでの主流派といえば、かつて五代目山口組組長の渡辺芳則が率いていた「山健組」。
五代目体制時に「山健にあらずんば山口にあらず」と言われる程の勢力を誇っていた山健組は六代目政権下にあっても執行部メンバーを多数輩出する最大派閥だったが、司が弘道会出身者を重用したことで影響力は低下していた。
この状況に対し山健組派の組員は不満を募らせており、2014年には後に神戸山口組の幹部となる組員がメディアに山口組からの離脱を仄めかしていた。
そして2015年8月26日、六代目山口組若頭補佐兼四代目山健組組長・井上邦雄を始めとする反弘道会派と親山健組派の直系組長13名が各々の組を率いて山口組を脱退。
27日に盃事を決行し、神戸山口組結成を発表した。
それからは過去に処分を受けて解散した組の組員や山口組を離脱した組を受け入れて勢力を拡大し、2015年末には約6100名もの構成員を抱える大組織へと成長したが、2017年に運営方針の食い違いから組織が分裂し、一部の傘下組織が脱退して「任俠団体山口組」(現「絆會」)を結成。
それ以降弱体化が始まり、2020年には最大組織の山健組が組織を離れる事態となる。以降も池田組、正木組ら有力団体の離脱や解散が相次ぎ、構成員は約1000名にまで減少した。さらに2022年には侠友会、宅見組も組織を離脱。構成員は約760名に減少し、2023年末には約400名になった。
役職 | 氏名 | 二次団体 | 本部 |
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組長 | 井上邦雄 | ||
若頭 | 小嶋恵介 | 二代目中野組 | 大阪府堺市 |
舎弟頭 | 近藤大恵 | 徳心会 | 東京都 |
舎弟頭補佐 | 宮下和美 | 二代目西脇組 | 兵庫県神戸市西区 |
組織委員長 | 元満志郎 | 二代目安部組 | 福岡県福津市 |
若頭補佐 | 藤田恭道 | 二代目英組 | 大阪府大阪市西淀川区 |
舎弟 | 岡本久男 | 二代目松下組 | 兵庫県神戸市中央区 |
舎弟 | 須之内祥吾 | 二代目東生会 | 大阪府大阪市淀川区 |
幹部 | 清崎達也 | 四代目大門会 | 熊本県熊本市中央区 |
若中 | 親泊吉広 | 四代目古川組 | 兵庫県尼崎市 |
若中 | 岡田豊 | 西虎会 | 兵庫県神戸市西区 |