概要
暴力団においては、組織を維持するために上の人間(親分格)が下の人間から金銭を徴収することになっている。「組織に庇護される見返り」「看板の使用料」などの名目になることも。
それらは暴力団の経理上は交際費や会費として計上されるが、警察や公安が取締において「上納金」という名前を付けたのが一般化して広く遣われるようになった。
下の人間は稼いだ金を上納金として納めなければ出世出来ない、どころか立場を維持できず小指や最悪命まで失うことになりかねない。逆に上の役職に就けば自身は何もせずとも日々大金が上がってくるわけで、組員はそこを目指して真面目にヤクザをやっている訳である。
カタギから取るショバ代やみかじめ料もこれに入り、彼らの資金源になってしまうので気軽に払ったりしてはいけない。
アニメ『アキバ冥途戦争』では「おひねりちゃん」という名前で、各メイド喫茶が経営母体に上納金を納めている。
ただとんとことんではこれが払えず、取り立て屋にスゴまれていたりする。
漫画『賭ケグルイ』では百花王学園において、生徒は生徒会に上納金を支払うことが義務となっている。期限内に支払えなければ、家畜(男子は「ポチ」、女子は「ミケ」)に落とされ、迫害の対象となる。この上納金を支払うためには、ギャンブルで勝っていく必要で、それが学園秩序の根本となっている。
漫画『ONEPIECE』では世界政府所属国が世界貴族に支払う天上金という上納金に近いシステムがある。