概要
アニメ第10話「散華」、レンカの過去の中で登場する少女。
経歴
レンカとの出会い
幼いころ、両親と共に第8ハイヴ=アナグラの防壁前にたどり着くものの、パッチテストの結果両親共々神機への適性がなかったため、強制退去を余儀なくされる。
最悪なことに、そのタイミングでアラガミが襲撃、共に壁の前まで来た仲間たちが殺されていく中、通りかかった泥中で、生まれたばかりの赤ん坊を発見する。壁の外で命がけで暮らすのもやっとの身でありながら、空木一家はその赤ん坊を連れ、難を逃れた。
その赤ん坊が後のレンカである。
レンカの名前は、イロハが見つけた花の図鑑で見つけた花の名前からとったもの。
その後、レンカを実の弟として可愛がり、大切に育ててきた。この時点では、まだ血の繋がりがないことは知らせていない。
しかし、幸せも長く続かなかった。
父と母の死
レンカが数歳ほど成長し母親が病に倒れた頃、オウガテイルに襲われたところをレンカ共々、当時のリンドウに救出される(リンドウに抱きとめられて顔を赤らめたのを見たレンカはやきもちを焼いていた)。
その直後、レンカも母と同じ病にかかっていることが判明。治療薬も残り一つしかない中、リンドウから渡されたパッチテストのキットをこん睡状態のレンカに使い、彼がゴッドイーターとしての素質があることを知る。だが、家族として暮らしてきたとはいえ血の繋がりがない以上、空木一家はレンカと共にアナグラに入ることは許されない。この時のイロハはレンカと離れるのを拒み、レンカにこのことは伝えなかった。
やがて治療薬をレンカに使うのを促した母は病死する。そしてレンカが15歳ごろになった時、自分たちが暮らしてきた隠れ家もアラガミの襲撃によって父も殺されてしまう。
さらに悪いことに、イロハも足を負傷し、まともな治療もできなかったために、傷に虫がわくほどに足が化膿し始めていく。
レンカとの別れ
やがてオウガテイルの群れによって万事休すの窮地に立たされたレンカとイロハ。
レンカの足手まといになるまいと、彼女は意を決してナイフで喉元を斬って自決。
レンカとは血が繋がっていないこと、彼にはゴッドイーターとなれる素質があったこと、同時に離れ離れになりたくなかったから教えずにいたこと、レンカの名前の由来を明かし、自分を残して先に行くように促した。
葛藤の末、レンカは言葉通り姉を置いて一人アナグラへと走り出す。その際、やはり離れたくない思いがあったこともあり、イロハはレンカに手を伸ばしていた。
そして走馬灯の中、湖畔の傍にある草原でレンカと抱き合い「愛してる」と伝えるも、先の自傷では死に切れなかった彼女はオウガテイルに食い殺されるという無残な形でトドメを刺され、その亡骸は血の海の中、無数のオウガテイルに貪り食われてしまった。
伝えられなかった想い
血が繋がっていないためか、成長したレンカが逞しくなっていくうちに、彼を弟としてではなく、一人の異性として愛情を抱いていたことが予測されている。その証拠なのか、レンカの背に触れた時に名前を呼ばれて我に返って赤面したり、去っていくレンカに手を伸ばした時に「お父さん、お母さん…ごめんなさい」と亡き両親に謝罪している。
その悲劇的な最期は、動画サイトで公開された時、視聴者のオウガテイルへの怒りに燃えるコメントがいくつも上がったほどだった。
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空木レンカ:弟