概要
鬼の顔のような尾をもつ、二足歩行のアラガミ。
比較的小型の部類に入るものの、通常の人間ではアラガミを構成するオラクル細胞に傷一つつけられないので為すすべなく喰われてしまう。基本種の中でも最も普遍的な存在のため、新米神機使いの登竜門的な存在。だが激戦区である極東支部では遥かに強いアラガミが跋扈するため、このオウガテイルは雑魚として扱われる。雑魚であっても劇中で神機使いの命を奪うシーンが存在するなど、世界観的には侮れない存在。作中では大型アラガミと縄張り争いをしたり、逆に従い群れたりする等、群れによってその性格は多様性に富む。
上位種として、ヴァジュラテイルなる個体も存在する。こちらはオウガテイルと違って遠距離にいる的に雷を落とすと言ったオラクルによる超現象を引き起こす力を持つ。
ゲーム中に於いて
雑魚だが群れで行動し、更に堕天種の種類も豊富なため、高難易度ミッションになればなるほど非常に邪魔くさく、嫌らしい敵となっていく。体力が減るとアラガミ特有の飯逃げを行って体力を回復するので、他のアラガミとの乱戦でオウガテイルが邪魔な場合は、先に体力を削るだけ削って逃がすという方法も有りである。
巨大な尾を振り回したり、バネのように折りたたんで跳躍したり、尻尾から刺を飛ばしたりと、最初のザコにしては攻撃バリエーションが多い。堕天種となると棘の攻撃に属性が付くようになり、こちら側が捕食した場合もその属性をもったアラガミバレットの入手が可能になる。
続編では、近接攻撃しか出来ない虫型アラガミ『ドレッドパイク』と遠隔攻撃しか出来ない枯木型アラガミ『ナイトホロウ』が追加された為、「序盤の最ザコ」という立ち位置からは脱却している。
アニメでの大活躍
ゲームでは舐めてかかれない相手とはいえ、所詮は雑魚にすぎなかったオウガテイル。しかしアニメ版では劇中で最も多くの一般人を喰い殺したアラガミとして見事に汚名を返上してしまった。
特に犠牲になっているのがフェンリルの庇護を受けられない難民達で、その多くが生きたまま喰い殺され、視聴者にアラガミの脅威を再認識させた。
しかしその後、放送休止中の外部出演で正真正銘の普通の人間(※ゾンビ退治経験者及びその他あやしい力を使用する人間の皆さん方や純粋な人間ではない者を除く)にちぎっては投げられ、改めて株が下がった。
……ように思われた。
放送再開直後の10話、回想シーンにてアニメ版主人公空木レンカの義姉・空木イロハ、及び義父を生きたまま捕食していたことが発覚。義母は流行病による病死であったが、薬の探索をオウガテイルに妨害され人数分集まらなかったのが原因であり、間接的にオウガテイルに殺害されたといえる。
特にイロハは自刃したのに絶命が間に合わず喰い殺されるという惨すぎる最期を遂げている。自刃に至った経緯も、オウガテイルに受けた傷口が腐敗して敗血症を起こして行動不能になった所をオウガテイルに襲われた、と言うもの。つまり自刃自体がオウガテイルのせいである。
こうしてゲームで最弱のアラガミは、アニメでは雑魚でありながら主人公の家族の仇という非常に稀有なポジションを獲得することになる。
基本種以外のバリエーション
オウガテイル堕天
寒冷地に適応したオウガテイルの堕天種。白色や青色を基調とした、如何にも寒冷地適応型であることを主張したようなカラーリングになっているのが特徴。
基本種に比べて皮膚が肉厚になっているらしく、耐久力が強化され攻撃に氷属性が付与、更に氷属性への高い耐性を持つようになり、他属性も炎属性以外は弱点ではなくなっている。反面、元々苦手としていた炎属性への耐性が基本種よりも更に低下している。
ヴァジュラテイル(雷)
大型アラガミであるヴァジュラに似た身体的特徴と体色を持つオウガテイル。ヴァジュラのオラクル細胞を捕喰した個体が変異したものだと考えられている。
堕天種を更に上回る耐久力に加えて攻撃力も上昇している。防御面においてもこちらがクリティカルを出せる攻撃が減っており、雷属性への高い耐性を持ち、攻撃に雷属性が付与されるようになった。弱点は神属性のみとなっており、それらの攻撃手段が乏しい物語中盤から出現するため、その時点では非常に厄介な相手となる。
目標地点に雷を落とす攻撃など、本家ヴァジュラにはない独特の攻撃を備えている。
ヴァジュラテイル(炎)
火山地帯に適応し、攻撃属性が炎へと変わったヴァジュラテイル。それに合わせて、体色も赤を基調としたものに変わっているのが特徴。炎属性を宿すようになったコアの大出力を制御しきれておらず、そのせいでオウガテイル神属の中でも一際凶暴な性質を有するようになっている。
基本的な性能はヴァジュラテイル(雷)と変わらないものの、それよりも更に耐久力と攻撃力が強化されており、攻撃頻度も上昇、実質オウガテイル神属では最強のアラガミとなっている。他、攻撃属性が炎に変わり、合わせて弱点属性は氷に変わっている。それまでの雑魚とは一線を画すタフネスを誇り、更に頻繁に攻撃行動を取るようになっていることから、ウザいことこの上ない。
チョウワン
オウガテイル神属感応種。イェン・ツィーがお供として複数生成する特殊なアラガミ。
攻撃属性はイェン・ツィーと同じく氷、弱点属性も炎である。ただし、物理攻撃への耐性はヴァジュラテイルと同等のため無駄に打たれ強く厄介。更に倒してもいくらでも生成されるため、チョウワンへの対処にばかり気を取られることは禁物。
通常のアラガミとは異なり倒すと即座に霧散し、死体が残らないので素材回収のための捕喰は不可能。ただし、生きているならばアラガミバレットを取得する捕喰は可能。
鳥じゃない方
CV:間島淳司
ゴッドイーターと同じくバンダイナムコが展開するアイドルマスターのスピンオフ漫画「ぷちます!」に登場した亜種のような何か(メイン画像)。劇中ではちびきが召喚する怪物の一体として登場。ゲームとは違い、特に周囲に危害を加えることはない。
当初は幻の珍獣ボルボレと呼ばれていたが、後に「ボルボレもといオウガテイルさん」と正式にオウガテイルであることが紹介された。極東出身だが、「神機持った人」に狙われているため帰りたくないとの事。
アニメ版にも登場し、エンドロールでは同話登場の「鳥(CV:大川透)」に合わせて「鳥じゃない方」とクレジットされた。原作と異なり、白い部分が黒、黒い部分が赤の色違いになっている。
関連タグ
ゴッドイーター マスク・ド・オウガ アラガミ ヴァジュラ 雑魚
スフィンクス型、兵士級、ゴブリン(GPM)…他作品のオウガテイルポジション。戦う者(プレイヤー)にとっては一山いくらの雑魚だが、無力な一般人にとってはラスボスよりも恐ろしい殺戮者である。