概要
7月8日発売のファミ通紙面、及び7月11日に開催された「ゴッドイーターフェス2010」で正式発表された。プロデューサーの富澤氏によれば、この作品は「ゴッドイーターの一つの完成形」だという。10月28日より発売中。
今作から始めるユーザー向けの通常版(税込5229円)と、前作をプレイ済みのユーザー向けのアペンド版(税込2100円)、及びPSstoreから購入可能なダウンロード版の三種類が発売されている。通常版とダウンロード版の内容は同じである。
アペンド版ではNEW GAME、IMPORT SAVE DATAの際に前作のUMDを認証する必要がある。
ストーリー関連
新規ストーリーの追加
『ゴッドイーター』本編から三ヶ月後が舞台となる。
今作ではプレイヤーもストーリーにしっかり関わり、活躍の機会が増えている。
キャラクター関連
思考の改善
大幅なNPCの思考ルーチンの改善がなされた。
餌を食べる為に逃げたアラガミを深追いしない、アラガミと交戦状態に陥った場合は指示が無い限りはその場で戦闘を継続するようになった、等多数の変更点がある。
後述の信号弾の存在もあり、前作のようにNPCが多いほど乱戦に陥りやすいといった状況は減っている。
リンクエイドも攻撃を避けつつ行うようになった。
戦闘中のセリフの追加
プレイヤー、NPC含めて戦闘中に発するセリフが大幅に増えている。
ストーリー進行度によってセリフの内容が変化する者もいる。
新キャラクター
本作初登場のキャラクター、レンが登場する。黒髪でオレンジの瞳、中性的なたたずまいの人物で、どことなく“あの人”に似てなくもない。
プレミアムキャラクターDLカード
通常版&アペンド版共通の初回封入特典で、プレミアム衣装を纏ったNPCをフリーミッションに連れて行けるようになる。通常版にはこれに加えて『初心者GEハンティングガイド』が同梱される。
*ちなみにプレミアムキャラクターは以下の7人。
・アリサ→水着
・ソーマ→執事服
・サクヤ→チャイナドレス
・コウタ→「バガラリー」のコスプレ
・シオ→学生服
・ツバキ→現役時代の服装
・マスク・ド・オウガ
サブNPCのデザインが一新
前作では主人公の衣装と同様のものを使っていたサブNPCだが、今回はそれぞれ衣装が用意されている。声優も一部変更され、個性に磨きがかかっている。
*公式ブログによるとファミ通9月2日号の情報に誤りがあり、サブNPCの容姿変更はできない。
アラガミ関連
思考・当たり判定の改善
各行動・攻撃の理不尽さの改善がなされている。
交戦状態であっても一定距離以上離れているプレイヤーは認識しない。
餌を食べに逃げた際、全てのプレイヤーとNPCのヘイトがリセットされる。
ヴァジュラなどの猫パンチで、肘などに当たった場合は直撃と比べて大幅にダメージが小さい。
クアドリガなどで胸部ミサイル射出の最中にひるませた場合はミサイル射出も中断される。
等様々な点が修正されている。
ハンニバル
竜人型の炎を操る新アラガミで、“人間味のある、感情が感じられるような”動きをする。通常版のパッケージにもなっている、『バースト』の看板的なアラガミ。
『GOD EATER BURST (ゴッドイーターバースト)新アラガミ・ハンニバル戦闘映像 』
(公式チャンネル「バンダイナムコエンターテインメント」より)
ヴィーナス
Side-BN&電撃3誌連動特別企画として開催された 「ダウンロードミッションアイディア募集」 から生まれたアラガミ。なおハンニバルと同じく完全新規のアラガミである。
公式ブログの吉村ディレクターの記事によると、「もとは既存アラガミをベースに作成されるはずだったが、あまりに良い発想のアラガミ案が多く、それはもう完全に新規アラガミとして作成するしかないレベルだった」という。
このヴィーナスのミッションはDLCとして11月下旬に配信予定だったが、12/9に変更になった。
システム関連
データの引き継ぎ
ストーリーの進行度、武器を引き継ぐかどうかなどでいくつかの選択肢がある。バースト自体のデータを引き継いで最初からやり直すことも可能。
どの手段でもキャラクターのメイキングをやり直すことが可能。
ゲームを開始してからは変更できない名前、性別、フェイス、スキン、ボイスもこのタイミングでのみ変更できる。
ただし、コードネームだけは変更できない。
『信号弾』の追加
NPCへの命令に使用する新アイテム。アイテム扱いだが通常アイテムとは完全に別枠であり、鞄を圧迫することはない。使用回数に制限は無い。
信号弾は「集合」「索敵強襲」「散開待機」「総員集合」の4つがあり、前者3つがPCの近くにいるNPCにのみ効果がある「狭域信号」というもので、「総員集合」のみNPCがどこにいても効果がある「広域信号」というものである。
武器、服のバリエーションが倍加
前作のものを合わせると、そのバリエーションは武器のみでも360種を超える。各アラガミの特徴を模した装備もパーツごとに用意されている。
服装も倍増し、「衛生兵」「エージェント」などの真面目なものから「ぬいぐるみ」「ウェイトレス」などのネタ衣装まで、あらゆる意味で前作をはるかに凌駕している。
キャラメイキングはフェイス、ボイス、ヘアスタイルが追加されている。ただし、ヘアスタイルは服装と同じようにストーリーの進展によって追加される。
アクションの変更による更なるハイスピード化
バースト関連の変更点が多い。
まず、バースト状態になると『バーストゲージ』が表示され、残バースト時間が一目でわかるようになった。
そして『コンボ捕喰』が追加されたことが大きい。この『コンボ捕喰』は剣戟のコンボの最後に捕喰が行えるというもので、従来の捕食(チャージ捕喰)と違い、溜めを必要としない。PVでも公開されている。
コンボ捕食の登場によりチャージ捕食は必要なくなったかと言えばそうではなく、この2つの間には性能差がある。
コンボ捕喰はバーストゲージが50%増加でアラガミバレットを1つ取得、チャージ捕喰はバーストゲージが満タンでアラガミバレットを3つ取得、となっている。
他にも
・ステップ後の隙を盾の展開により無くす『ステップキャンセルガード』
・ジャンプ時の無防備な状態をカバーする『空中ガード』
・吹き飛ばされた後、即座にステップ・ガード・ジャンプ可能な受け身機能
などが追加されている。
剣戟の挙動も変更されている。
・ショートブレード
空中□攻撃の隙が少なくなった。
バースト時に攻撃速度が加速するようになった。
・ロングブレード
空中△攻撃の着地の隙をステップやジャンプでキャンセルできるように。
また、着地後に□△につなぐことで地上攻撃の2連目から継続可能に。
弾丸タイプIEの挙動変更。3連射になり、上下限定だが敵をサーチするようになった。
・バスターブレード
地上△3連目のモーションを完全に変更。
バレットも回復弾・装飾弾などの新しい弾種が追加され、エディットのバリエーションが豊富になっている。
一方でダメージ算出式に変更があり、前作のように『戦闘バランスを崩壊させるような超威力のバレット』は作れないようになった。
リンクエイド
前作ではリンクエイドを受けた側は受けた時点で強制的に起き上がる仕様になっていたが、バーストでは猶予が設けられた。
猶予は15秒あり、その時間内でならば好きなタイミングで起きることができる。
15秒経過した際はその時点で強制で起き上がる。
漢字変換機能の追加
プレイヤーの名前、バレットの名称に漢字を使用することができるようになった。
新機能:アバターカード
ドッグタグ。自分の攻撃傾向や各武器使用回数、戦績、NPCとの関係などが表記されている。
このアバターカードを他のPCに渡すと渡した相手に自分のPCのデータがアバターとして登録される。アバターはフリーミッションに限りNPCと同様に連れて行くことができる。またすれ違い通信も対応する。
各オプション機能の追加
具体的には、
・ミッションリタイア
・ミッション中の一時停止
・数種類のキーコンフィング
が追加される。
他
・エフェクト、グラフィックのブラッシュアップ。
・イベントのリプレイ機能。
・難易度の調整。単にアラガミの攻撃力や体力を減らすのではなく、プレイヤー側を強化する「アッパー調整」がなされている。
・アイテムの分解・合成の追加、クリア報酬の修正。
・バースト中のみ発動する強力なスキル『バーストスキル』が追加。
関連動画
『GOD EATER BURST PV「ストーリー編」』
(公式チャンネル「バンダイナムコエンターテインメント」より)