概要
現在公開されている冬のいもうと作品の3作目にあたる。インモラルホラーBLノベル。
あらすじ(公式より抜粋)
たった一人の肉親だった母が死んだ。
天涯孤独となった俺は叔父を頼り、父方の実家がある茂狩村に移り住むこととなった。
頭をよぎるのは、幼い頃から執拗に繰り返された言葉。
「だから蘇芳、何があっても絶対にあの村に帰っちゃいけないよ。
例え肉体は滅び、神として崇め奉ろうとも、鬼の恨みは永劫消えやしないんだ――」
気難しい叔父に戸惑いつつも、優しい友人や美しい風物に囲まれて、次第に新しい生活に慣れていった頃。
まるで見計らったかのように、世界は、糖衣の下の毒を覗かせた。
――鬼がいるから帰ってはいけないのではない。この土地には最早、鬼しかいないのだ。