概要
川上稔作品のうち『終わりのクロニクル』・『境界線上のホライゾン』・『閉鎖都市・巴里』などに登場する半生体・半機械の種族。
所謂美少女型アンドロイド的な存在だが、人型の無機物に魂を宿した種族の総称であり「種族的に人形などの"型"に魂の"核"を見つけた精霊が宿り動き出したもの」ともされている。
時系列的にはAHEAD時代の終わりのクロニクル(の前日談)が初出であり、3rd-Gで開発されたアンドロイドを始祖とする。AHEADからCITYまでは気の遠くなるような年月が経過しており、その間に一種族とも呼べる程に数を増やし進化を遂げていった。そのため、それぞれの時代では設定の変更とも取れる生態の違いが見られる。
しかしながら各作品で大体共通する特徴として
- 女性型が多い
- セメント系
- 重力制御能力
- 本能レベルで人に尽くすが、必ずしも敬うわけではない
- 魂を宿した「核」に相当する器物が体内に存在する。核さえ無事ならば蘇生可能
- 武神(巨大ロボット)に搭乗できない、または不得手(最初から自身の一部~肉体そのものにすれば搭乗可能)。
- 人間に進化する事が可能な個体が存在し、最終的には生殖も可能となる
などがあげられる。
AHEAD時代
など
GENESIS時代
- 鹿角【境界線上のホライゾン】
- “武蔵”【(同上)】
など
この時代では精霊系の種族という扱い。素材と駆動系によって生体型・ワイヤーシリンダー型・完全重力制御型などに分かれる。多くは内裏に詰めており、森・蘭丸のように他国へ派遣される者もいる。共通の口癖は「~だと判断できます」「~以上」。魂から生まれてくるため親を持たない。
また「生まれつき病弱な体質だった」、「致命傷を負った」などの理由で自動人形となった元人型種族の人物も登場しており「自動人形の身体を義体とする」技術も存在する。
動力源は生体式と機械式、半生体の種類で共通して身体を保存するための食料などを必要とするが、それとは別に核となる精霊部分は地脈に流れる流体供給を受け稼働する。そのため流体を抽出する心臓を持つ。
上記の通り人形という"型"故に主人と客人に奉仕する事を本能とし、いわゆるメイドさんなので女性型が多い。
術式基板を用いた人工頭脳を持つことで高速の思考を行い、さらに精霊系としての感覚共有による共通記憶を所持する。
これらを用いた情報処理に長け、主に共通記憶は同型タイプの自動人形同士のネットワークとして機能する。
相変わらず感情がないので辛辣な物言いをする。
作中では肉体をバラして死んだことにしたり、作戦に自爆を組み込んだりもする(報酬は新型のボディ)など核さえ無事なら復活できる特性を活かした活躍も見せるが、一方で古式自動人形と呼ばれる機体も存在する。彼女たちは老朽化やサルベージによる核の摩耗、更には当人の乗り換え拒否などもあって数は少ない。
CITY時代
など