芋エンド
いもえんど
PC用ゲーム『SchoolDays』のエンディングの内、桂言葉とのグッドエンディングである「そして言葉へ」、「ファーストキスから始まる」、「キスから先へ」、「彼女だけの彼」の通称が『芋エンド』と呼ばれている。
この様な通称で呼ばれる理由は後述するが、このエンディングを迎える場合の伊藤誠は他ルートやアニメ版に於ける『誠死ね』と呼ばれるような行動をせず、言葉のために周りの人間にしっかりと自分の意思を伝える、普段の誠のイメージ像からは想像出来ない男気を見せている。
基本的な流れとしては、
1.誠に好意を寄せる西園寺世界のために甘露寺七海や加藤乙女などの女子バスケ部員(以下、女バス)達が言葉に対して執着な嫌がらせを行う。
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2.それを偶然知った誠は黒幕の世界(このルートでは世界は具体的な指示はしておらずこのような行為を知らなかったのだが)に対し言葉へのいじめについての忠告をする。
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3.女バスの連中に絡まれていた言葉を誠が助け、「これ以上彼女である言葉を傷付けたら許さない」といじめていた女子生徒達に真っ向から立ち向かい、金輪際いじめをしないと誓わせる。
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4.全てを知った世界が涙ながらに言葉に謝罪するも、誠は世界を許さず絶縁宣言。
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5.全てが片付き、誠と言葉は屋上で互いの弁当を食べ合うも、言葉の弁当は自らが「なぁにこれぇ」と漏らすような味付けだった。対して誠の弁当は言葉が絶賛するほどの味だった。料理の腕の差に落ち込んでしまう言葉を誠は「少しずつ上達すれば良い」と励ます。
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6.その最中で言葉は誠と弁当のおかずで間接キスをしたことに気付き照れるが「これから恋人同士になるから照れてちゃダメだろ」という誠のセリフに納得し、二人はキスしてエンディング。
というのが一連の流れになる。
このエンディングを迎える「そして言葉へ」、「ファーストキスから始まる」、「キスから先へ」は途中で通るルート次第で最後のサブタイトルが先述三つの内のいずれかに変わる以外基本的にエンディング内容が同じな上、最後のシーンの際に映った弁当箱の中身が二人揃って芋の様なおかずしか入っていなかったことがこのエンディングの通称の由来。
この芋弁当については後のバージョンでは修正され普通に色々な種類の入った弁当になっているのだが、ファンからは現在でもこの通称が使われている。
「彼女だけの彼」については上述三つとは最後のシーンが異なっており、澤永泰介と言葉の接点があるルートを経由した上で、最後の弁当のシーンが無く代わりに誠が言葉に恋人として改めて彼女を護ることを誓うシーンが挿入される。
このことから芋弁当は登場しないのだが、直前の世界が泣き崩れるシーンまでは共通しているため、ファンからはこちらも芋エンドに分類されている。
注意点としては、このエンディングに突入するルートでも途中の選択肢を間違えば鮮血の結末へ向かってしまうので、ハッピーエンドで締めるのであれば言葉を突き放すような選択肢は絶対に選ばないように。
ゲーム版の数あるルートの中でこのエンディングのルートの誠は普段のイメージとは全く異なる善良な部分がピックアップされているため、動画のコメントなどでは「誠生きろ」と書かれたり「きれいな誠」または「これはインテル入ってる誠」などと呼ばれる事も。
しかし、中には「天寿を全うして死ね」「リア充だからやっぱり死ね」など激励なのか嫉妬なのか分からないコメントも混ざっているのが誠らしいと言うべきか…。
ちなみに、何故インテルなのかは「きれいな誠」を参照。
『hello,my happiness』 歌:橋本みゆき
芋エンドを迎える四つのルートのエンディングテーマ。
ハッピーエンドらしく、明るい内容の楽曲でこのルートでの言葉と誠をイメージしたような歌詞。
この他、OVAの『Valentine Days』でもエンディングテーマとして使用された。