概要
あの札幌駅の隣とは思えない風情ある駅舎がトレードマークだった。
駅舎裏に苗穂工場と呼ばれる大規模な車両基地を抱えており、その巨大さ故に線路の向こう側に回り込むには駅舎から約600m西にある東9丁目踏切を渡る必要があった。しかも、この踏切は俗に言う開かずの踏切の一つであり、よく問題になっていた。その後現在の駅がある場所に跨線人道橋が作られ、徒歩であれば最短ルートであったがそれでも遠回りを強いられていた。
2018年11月17日に300m西に移動した新駅舎にその機能を引き継ぎ、旧駅舎は83年の役割を終える。
車両基地の幅が狭い場所に駅舎が移動したことで市民念願の南北自由通路が開通。このため、イトーヨーカドーの大型ショッピングモール「アリオ札幌」へもアクセスしやすくなった。
また構内にはレンガが取り入れられており、新しいながらも旧駅舎の名残を残したデザインになっていたり、自由通路には鉄道の撮影がしやすいようガラス張りになっているなど新駅舎の方も概ね良い評価を得ている。