概要
『蠅男の逆襲』(はえおとこのぎゃくしゅう、原題: Return Of The Fly)は、1959年にアメリカの20世紀フォックスが公開したSF映画。
『蠅男の恐怖』の続編で12年後の世界を描く。
前作はカラーだったがモノクロである。
低予算だったのか、前作や直前のシーンと辻褄が合わないシーンも多い。
(関連作は後述)
雰囲気は前作に比べてサスペンス調になっている。
あらすじ
フランソワの弟であるアンドレを失った忌まわしい事件から12年後、弟の妻エレーヌが死んだ。葬儀の後、弟夫妻の一人息子だったフィリップにアンドレの死の真相を問い詰められる。
その真相とは物質転送装置の実験の失敗で偶然紛れ込んだハエと頭部と腕が挿げ変わり、その恐怖に耐えられず自害した、という壮絶なものだった。
しかし真相を聞いたフィリップは「父の偉業を証明する。僕は父のような失敗はしない」と言ってきかず、勝手に物質転送装置の実験を再開してしまう。
登場人物
フランソワ・ドランブル
本作の主人公。モントリオールで電子工業会社を経営している。
弟アンドレの死後、甥であるフィリップを実の息子のように可愛がっている。
フィリップ・ドランブル
前作で死んだアンドレの一人息子。20歳前後の若者。
前作の最後で「父のようになりたい」と言っていた通り、父の研究の再開を始めてしまう。
若さ故に思慮に欠ける行動も目立つ。実はハエが大の苦手。
ビーチャム警部
前作のシャラス警部の後任者。
アンドレの死の真相を知っており、フランソワが唯一頼りにできる人物。
アラン・ハインズ
フランソワの経営する会社で働いている科学者。
フィリップとは友人関係にあり、物質転送装置の実験再開の手伝いを引きうける。
セシール
フィリップ宅で働く家政婦の娘。フィリップの幼馴染。