概要
背筋によるホラー小説。2023年1月28日から同年4月20日に亘ってカクヨムにて連載された。全34話。
所謂モキュメンタリーホラーであり、その「本当に起きた出来事なのではないか」と錯覚してしまう程の完成度の高さから、Twitter(現X)上で大きな話題となった。実際「興味本位で読んだら後悔した」や「トイレに行けなくなった」等の感想が多く見受けられる。
また、作中の至る所に伏線が散りばめられており、非常に考察のし甲斐のある作品でもある。
2023年8月30日には単行本が発売され、同年11月27日からは月刊コミック電撃大王にてコミカライズが連載されている。
あらすじ
背筋と名乗るライターの主人公は友人であり編集者である小沢と一緒にオカルト雑誌を作っていた。そして幾つかの不気味な怪談に近畿地方のある場所がかかわっているのではないかという仮説を立てた二人は調査、考察を進めていく。しかし、ある日小沢は現地へ行くと言い残して失踪してしまうのだった。背筋は行方不明になった小沢の目撃情報を募るため、雑誌記事を中心に様々な媒体・メディアから引用抜粋した──少女失踪事件に関する週刊誌報道、ネットの匿名掲示板に投稿された怖い話、おかしな読者からの手紙等を『近畿地方のある場所について』というタイトルでまとめ、WEB上で情報提供を呼びかけていく。だが、これらの怪談と近畿地方のある場所には恐ろしい事実が隠されていて──。
余談
本文を読むだけでも十分楽しめるが、著者のプロフィールやXを閲覧すると、より本作を楽しむことが出来る。
外部リンク
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