日本政府(パロディとして本田菊)が使った場合は「残念ですねえ(あ? 今なんつった?)」。
概要
別称「遺憾砲」。某所では「日本が誇る大陸間弾道ミサイル」という体で記事が作成されている。
専守防衛を基本政策としており加工貿易を経済の基盤としている戦後日本国においては、たとえ対立中であっても他国に対し攻撃的表現を公式にとることはほとんどといっていいほどない。
たとえ他国による邦人拉致事件があっても「対話による解決」を掲げ、辛抱強く平和的な対応を求める程である。
実は戦前も意外と最後にキレるまではおとなしかったらしく、対日禁輸政策やABCD包囲網で追い詰められるまでは武力に出ようとしなかった。
それだけに、一度キレたら恐ろしいのである。
ただし、外交用語としては、外国でも同様の婉曲表現は使われる(たとえば英語では"regret"が「遺憾」に相当する用語とされる)。最初から怒り全開の攻撃的表現を取る国はむしろ珍しい。
また、一見して怒り全開に見えても、攻撃的表現は政府その物ではなく、国営メディア名義などワンクッション置くことで、逃げ道を作る事例も多い。
言葉一つで、武力衝突などの致命的事態を起こしかねないという歴史の教訓が積み重ねられているからであろう。
日本の怒りレベル
———— (仏のニッポン) ————
Lv0.01 推移を見守りたい
Lv0.02 対応を見守りたい
Lv0.03 反応を見守りたい
———— (意思表示するニッポンの壁) ————
Lv1 懸念を表明する
Lv2 強い懸念を表明する
Lv3 憂慮を表明する
Lv4 深い憂慮を表明する
———— (怒りを示すニッポンの壁) ————
Lv5 遺憾の意を示す ← 今ココ
Lv5.5 強い遺憾の意を示す
———— (キレ気味のニッポンの壁) ————
Lv6 極めて遺憾である
Lv6.5 誠に遺憾である
Lv6.5 甚だ遺憾である
———— (キレちまったよ・・・) ————
Lv7 非難する
Lv8 断固として非難する
———— (大日本帝國) ————
Lv∞ 朕茲ニ戦ヲ宣ス
外交上は「懸念」→「憂慮」→「遺憾」→「非難」の順に怒りレベルが上がるとされる(『産經新聞』「中国海警法「深刻な懸念」 慰安婦判決「極めて遺憾」 8段階の外交表現の強弱」、東急総合研究所・丸山秀樹「8段階の外交表現」)。「非難」でようやく婉曲表現を止めることが見て取れる。また、「遺憾」と表現した時点で、割と事態は深刻になっていることも見て取れる。
怒りレベル最上は「可能な限り最も強い表現で非難する」だが、日本単独ではほとんど使われず、G7など複数国の共同声明に加わる時に使われる。日常的に使われる怒りレベル最上は「断固として(強く)非難する」となっているが、遺憾に比べるとネタにされることは少ない。しかし昨今の国際情勢では、それなりの頻度で見かける事態になっている。甚だ遺憾である。
先に示したのは2chコピペの改変であり、原文ではLv1~Lv10となっていたのを実際の外交プロトコルにおける順序に合わせたものである。Lv∞との間がなんぼ何でも飛びすぎだろうとかツッコんではいけない。たぶん。
ちなみに、食い物や飲み物が関わった場合には通常よりかなり早くレベルが上がる。
その例(外部サイト)。
アメリカ合衆国の場合
Lv1 regret(遺憾)
Lv2 deep regret(深い遺憾)
Lv3 concern(懸念)
Lv4 deep concern(深い懸念)
Lv5 deplore(憂慮)
Lv6 disappointment(失望)
Lv7 deep disappointment(深く失望)
Lv8 condemn(非難)
Lv9 unequivocally condemn(強く/明確に非難)
Lv10 condemn in the strongest possible(可能な限り最も強い表現で非難)
日本と順番が違い、「遺憾」に相当する"regret"は比較的弱い表現であることがわかる。
日本には無い「失望」が日本の遺憾ポジションだが、実際に失望を表明された時点で割と深刻な事態になっている点は同じである。
余談
誤用
謝罪の用語と勘違いして使われることがある。
遺憾は、「事態がうまく行かないことを残念に思う」という意味であり、そこから相手の、今の事態を招いた行動を暗に責める時に使われるのだが、自分に使っても「うまく行かなかったのは残念」といっているだけで、それ自体は謝罪の意味にはならない。
決闘者向け解説
Q.《遺憾の意》とはどんな効果だ?いつ発動する?
A.劣化和睦と変わらないんじゃない?
A.タイミングを逃しているので発動できません。
関連イラスト
関連タグ
ゲソヒゲール大臣:「遺憾のイレーザー」という必殺技を持つ。