概要
グレゴリオ暦(太陽暦)においては閏日(一般的に2月29日)のある年。
400年に97度設けられる。
地球は基本的に太陽の周りを1周公転するのに365日かかるが、わずかな時間のズレが少しずつたまり、そのわずかなズレを是正するのが4年に1度ある閏年である。
なお、太陰暦(旧暦)では月を基準にして暦が作られ、1年が約354日になる。このため太陽暦よりズレの幅が大きく、ズレを是正する閏月(19年に7回、メトン周期)を挿入する暦が作られていた。
規則
4年に1度やってくる年と考えてさほど問題はない。ただし100や400で割り切れる西暦の場合に例外があるため、正確な定義を覚えておいて損はないだろう。
ちなみに十二支の総数が4で割り切れる関係上、閏年の干支は必ず子、辰、申のいずれかになる。
2000年問題の影に隠れて忘れられがちだが、2000年は400年に1度の100の倍数の閏年であった。その事を設定ミスしたプログラムにおいて2月29日に一部エラーが発生した。
閏秒との違い
地球の公転由来の時間のズレは閏年による閏日によって補正される。一方で地球の自転由来の時間のズレも別途存在する。このズレは閏秒という1秒を追加する形で補正され、それに周期の概念はなく不定期である。
つまり、閏年と閏秒に直接の関係はないということになる。
なお、「ズレを補正するために挿入(または削除)される秒」のことを「閏秒」、「ズレを補正するために挿入される日」のことを「閏日」、「ズレを補正するために挿入される月」のことを「閏月」と称するが、「閏年」という用語が「ズレを補正するために挿入される年」の意味で用いられることはない。断じて違う。
その他
上記の基準であっても、実は3200年間で0.96日のズレが発生する。そのため、西暦3200年は閏年が設定されないのでは、と囁かれている。
なお、これによって3200年に一度、「400で割り切れても平年」となる年を設定したとしても、やはり80000年に一度ズレが発生する。とは言え、今から約7万8千年後において太陽系の環境が変質している可能性があるので、この年に閏年を設定するかどうか考えるだけ無駄なのかもしれない。
また、実は128年に一度、「4で割り切れても平年」という設定にしておけば、およそ67万年につき1日のズレという極めて高い精度で暦を維持することが可能である。ルールも2つだけで済む。しかしながら、128という数値では一般人に分かりづらいだろうということで、このルールは採用されることは無かった。
関連タグ
オリンピック(夏季)・・・4年に一度、閏年に開催(2019年現在)
日暮熟睡男・・・上記の年の一日だけ起きる男
デカスワン:4年に一回しか変身できない