概要
雪野タクミとは、月刊少年ジャンプで連載されていた作品、ドラゴンドライブの第2部主人公である。中学2年生。
第1部ヒロイン雪野麻衣子の弟であり、第1部メインキャラを第2部に繋ぐ存在である。
作中で人気のバーチャルカードゲーム「ドラゴンドライブ」(以後DD)に強い興味を持っているが、姉に強く禁止されており、物語開始時は素直にそれを守っていた。しかし、ある雷雨の日に謎の老人からデッキ一式を貰い受け、また、些細な誤解から、いきなり西東京地区大会の決勝に出場することになる。それ以後は積極的にDDに関わっていくようになった。
相棒のドラゴン、ライコーオーをとても大事にしている。
外見
髪は青。服装は、赤と黄色の横縞インナー、緑の学ラン。
頭に特徴的な帽子(サンバイザーに耳あてがついたようなもの、耳あてにはカードを収納できそうなポケットがついている)をかぶっている。
性格
姉の言いつけを律儀に守っていることからわかるように、基本的に素直で大人しい性格である。
それに加えて、まだカードを手に入れていない当初、DDで遊べなくてつまらなくないかと聞かれ、「ボンサイ育てるのけっこう大変だけど面白いし、ネコと昼寝したり、バーちゃんとお茶の飲み比べしたり…うん、けっこう楽しんでるよ」と発言するなど、中学生らしからぬ感性を持っている節がある。
また、
・地球を救う覚悟を問われ、「無理かも」「ケガするのは痛そうだし怖いし、死ぬのはもっと嫌だし…」と答える
・バーチャル世界に閉じ込められていた姉、麻衣子と久しぶりに話して泣いてしまう
・ライコーオーに嫌われているのでは、と第三者に言われて涙目になる
など、気弱さを見せる場面が多々ある。
反面、全国のDDプレイヤーに協力を呼びかけるためにTVで生中継をしたり、仲間の危機を身を呈して守るなど、重要な時は肝の据わった態度をとることもある。
天然であり、タクミがボケて周囲がツッコむ、あるいは呆れることがよくある。
特記すべきこととして、相棒ライコーオーを「紙クズ」と侮辱され激怒するシーンがある。
この時、タクミの怒りに呼応したライコーオーの雷撃により、周囲一帯の街が更地になった。
さらに、穏やかで心優しいタクミには珍しく、侮辱した相手をにらみ、「紙クズなんかじゃない」と怒鳴りつけた。
総括すると、普段は気弱で頼りなく見えるが、実は芯があり、ここぞというときには激しく怒る、非常に魅力のあるキャラクターである。気弱な部分を多く見せるのは、少年漫画の主人公としては珍しいタイプと言える。
第1部の主人公大空レイジは、明るく無鉄砲で熱血、周りを振り回していくようなエネルギッシュなキャラクターだったが、タクミはそれとは全く違うベクトルの主人公である。
エピローグではいろいろとトラブルがあったDDを冒険時代の仲間である古董ケンジ、千穂田ネコと共に復活させ新しい会社の社長になる。
私生活の方は御県アリサと結婚し、少年時代の自分によく似た息子とアリサによく似た娘がいるようだ。