「きみに手出しするやつはだれだって、この僕が殺してやるからな。」
概要
著者・パトリック・レドモンド(Patrick Redmond)の処女作である。本国・イギリスでは、ホッダー&ストートン(Hodder & Stoughton)より1999年に出版。アメリカ合衆国では改題されハイペリオン(Hyperion)より出版された。
原題は『The Wishing Game』(直訳「願い事ゲーム」、「願望ゲーム」)、アメリカ合衆国では『Something Dangerous』(直訳「何か危険なもの」)。邦題の「霊応」とは神仏のあらわす不可思議なしるしのこと。
日本では、広瀬順弘による翻訳で、早川書房のレーベル「Hayakawa novels」より2000年に出版。長らく絶版となっていたが、2015年5月8日にレーベル「ハヤカワ文庫」より出版され復刻された。
日本ではボーイズラブとしての人気も誇り、pixivでは腐向けの作品が多い。
あらすじ
1945年、イギリスの名門パブリック・スクールで学ぶ14歳の気弱な少年・ジョナサンは、同級生ばかりか教師にまでいじめられ、つらい日々を送っていた。
しかしある時から、クラスで一目置かれる一匹狼のリチャードと仲良くなる。
二人が親密になるにつれ、ジョナサンをいじめる悪童グループ仲間が一人、また一人と不可解な事件に巻き込まれていく……。
登場人物
ジョナサン・パーマー
いじめられっ子。ひょんなことから一匹狼のリチャードと仲良くなる。
心優しく、友達思い。読書が好きで、得意教科は歴史。
リチャード・ロークビー
クラスで一目置かれる一匹狼。
常に人を軽蔑するような態度を取る。
ニコラス・スコット
ジョナサンの友達。
頭が良く、ジョナサン、ペリマン双子よりも成績がいい様子。
スティーブン・ペリマン(兄)
マイケル・ペリマン(弟)
双子。ジョナサンとニコラスの友達。
ジェームズ・ホイートリー
ジョナサンをいじめる悪童グループのボス。
ジョージ・ターナー
悪童グループの一人。
スチュアート・バリー
悪童グループの一人。