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父を殺した日から、

心に穴が開いた感覚がある。


それは空腹によく似ていた。

・・・満たされんのだ。


概要

ドミノ日ノ元らに並ぶ第3の真祖ユーベンの半生に言及したエピソード。


豪華絢爛な現在の装いとは反対に、元々は貧しい土地に生まれた農奴であったこと、常に空腹であったこと、ゆえにとある冬に唯一の肉親である父を二人では越冬できないために返り討ちにして殺した苦渋の過去を持つこと。

非情な領主に皆が企てた反乱を密告して取り入り、彼の下で学び、汚れ仕事を請け負い、相手の信用を手に入れ、後に命を奪って復讐を果たし、領土を支配して人々の飢えをなくしたこと。

それから次々と戦争を重ねて念入りな準備の下に自国領を拡大し、多くの土地を不当な搾取から解放したこと。

その果てに、かつて自分が行った反乱の密告により両親を奪われた農奴の息子の手で、クロスボウによって胸を貫かれたこと。

それらユーベンが真祖となる以前の物語がこの1話で語られている。


言うまでもなくユーベンが掲げる『飢えなき世界』を決定づける原因となった過去であり、飢えを憎み、飢えの根絶を目指して戦い続ける彼の原動力に言及した1話である。

また彼の特徴的な笑い声である「ファハハハハ」という声が、どういった経緯で身についたものなのかについても明らかになったエピソードでもある。

後にこのエピソードで登場した非情な領主やクロスボウを放った農奴の息子はユーベンの回想で再び登場しており、それだけ彼にとって影響力が強かったのだろう。

ちなみに領主については仇であり、領土と命を奪い取るという形で決着しているが、肩を組んで笑ったり聡明な男だったと述べるなど、一概に憎しみや表向きな笑顔だけで接していたかはわからない部分もある。


クロスボウの矢に貫かれたことで、ここに飢えのない世界を渇望したユーベンの人生は終わりを迎えたかに見えたが、これは彼が真祖となる以前の物語であるため、話しの終わりにはもちろんあの男が登場する。


関連タグ

血と灰の女王 ユーベン・ペンバートン 飢餓 農奴

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