概要
友人・後輩相手にも「です・ます」口調で話す品行方正を絵に描いたような性格で、卒業から1年経ってなお後輩のタプリスからは「まさに天使の中の天使。キレイで可愛くて非の打ちどころがない優等生」と評されるほどの強い尊敬の念を抱かれていた。現状回想シーンのみ見られる。
以下、本編で描かれた彼女の駄天前の天使っぷりの一部を記す。
- 休日、近所の公園の草むしりに励み、更には子供たちとも遊んであげる (アニメ第1話)。
- 道に迷っていたヴィーネを迷いなく助ける (原作第12話、アニメ第4話)。
- 雨の日に傘を持たず、困っていたタプリスに自分が濡れることすらも厭わず傘に一緒に入るよう誘う (アニメ版第5話)。
- 人知れず、教室の掃除に励みピカピカに磨き上げる (アニメ版第12話)。
など。
なお、この頃の自分について本人は「過去の自分は偽りの姿だった」などと自嘲している。実際、本編中で厳格な姉・ゼルエルを欺くために上記の駄天前の自分を演じ切ってもいるため、あながち「偽りの姿 (≒優等生を演じていた)」というのも間違いではないとも言える。
ちなみに料理に関してだが、アニオリで描かれた駄天前の私生活でも「味噌汁を吹きこぼす」などの失態を犯していることから元から得意ではなかったと見える。
実家の環境がおもちゃがあやとりやメンコ、おやつが炒った豆と昭和であり、未知の刺激に触れて堕天するのも無理はなかったのかもしれない。
原作88話にて、タプリスの回想という形で天使学校時代が詳細に描かれた際には「昼休みまで待てないから早弁する」だけでも非常に罪悪感を抱える様を見せるなど、不器用に外面を作っていた可能性もある。
堂々のカバーイラストの主役を飾ったコミックス12巻のカバー裏おまけ漫画にて「天使が嘘をついてはいけない」としてラフィを叱る描写もあったこともあり、他所との関わりを断絶された厳格すぎる家庭に育てられた結果、自我を形成できなかったが故の駄天という見方もできるであろう。
なお、上記88話がニコニコ漫画で初公開された際には、現在のガヴリールとのギャップがあまりにも大きいためか、新キャラ呼ばわりするコメントが多々ついており、コミックス掲載時の幕間でも黒奈から同じ感想を持たれていた。
余談
正式名称?
記事タイトルの『駄天前ガヴリール』とは、正式呼称がわからない頃にファンが名付けた仮称の一つである。
ちなみに、作者であるうかみ氏は冬コミ2023の新刊セットの購入特典として本キャラのアクリルキーホルダーを付けることをTwitter(現・X)にて発表しており、その際の呼称は『大天使ガヴリール』としている(該当ツイート)。
堕ちなくても鬼畜
作者によるセルフ同人作品『ヴィネットドロップアウト』では「もしダメになってしまったのがヴィーネの方だったら」というifストーリーで展開される都合で、ガヴリールは駄天せずにヴィーネを更生させようとする大天使ガヴリールの姿で登場するのだが。
ガヴの場合、「駄天する」≒「世俗に触れ、ある種の常識を身につける」というプラス面もあるため、この姿のガヴリールは
- 本編のヴィーネ同様、世話焼きのために部屋の合鍵を作るが、なぜか8本以上も作る(※)
- 「ダラけているのは悪魔だから」という無茶苦茶な言い分を鵜呑みにする
- それを信じると今度は堕落させる方向に全力を注ぎ出す
など、とにかく世間知らずの生真面目な存在となっている。
(※)しかも理由は「万が一無くした時のため」と語っており、「鍵をなくす=ヴィーネの部屋に泥棒が入るリスクがある」という考えに至っていない(尤も本気出せば部屋の一つ吹っ飛ばせるほどの悪魔の住む家へ泥棒に入る命知らずもいないだろうが)。
関連タグ
ガヴリールドロップアウト 天真=ガヴリール=ホワイト アーリースタイル
ツノなしシャミ子:同じく本編以前の姿
大天使ガヴリール:作者であるうかみ氏による呼称。