驢鼠
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ろそ
『捜神記』に記載される安徽省の宣城郡に突如現われた大きな獣。
驢鼠(ロソ/リューシュー)とは、ちょうど郭璞が参軍の任のために、揚子江を渡って安徽省の宣城郡にたどり着いたときに現われた、水牛ほどの大きさの謎の獣。
全身灰色で胸の毛が白く、脚は身体に対して短く太かったとされ、その歩みは緩慢であったが、見慣れぬ獣の出現に宣城の民衆はパニックとなってしまった。
宣城太守の殷佑は捕獲を命じたが、その前に郭璞が卦を立て土地神や巫師に指示を請うた。
すると、この獣は蘭亭驢山の神の使いであり、荊山に向かう途中なので手出しをしてはいけないということが分かった。
しかしすでに民衆によって戟で刺され、一尺ほどの傷を負ってしまっていたが、それ以上の害は与えられることはなくなり、民衆にも神罰はあたらずに去って行ったという。
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