概要
作中に登場する異能者の自治組織・裏会を取り仕切る最高幹部・十二人会第二客の座に就いている。
人物
春日夜未の大伯母にあたる鬼使いの小柄な老婆。人間性にクセのある者が多い裏会においては、争いごとを嫌う優しい性格の持ち主で、力は未熟ながらも鬼を思いやる夜未に目をかけている。また、裏会幹部では珍しく一族の正統継承者でもあったが、極度の人見知りで他人と関わることに消極的なため、継いだ家督も他の人物にさっさと譲って普段は隠居生活を送っている模様。そのため、夢路に次ぐ序列でありながら十二人会には義理で名を連ねていただけであった。同じ十二人会の幹部である竜姫からは「人を束ねる力」を備えていると評されるなど仲が良いものの、彼女曰く「心を開くのに50年かかった」とのこと。鬼に優しい性格をしており一族の中では夜未の事を気に入っている。
能力
鬼使いであり、「自身の存在」だけで何百体にも及ぶ鬼を従えている。力を発動すると見た目が若返るほか、鬼の方が支配されることに恍惚を覚えるほど強い支配能力を発揮するため、「超自然支配系能力」とも評されており、精神支配系の力すらも無力化するなど夜未とは比べ物にならないほど凄まじい力を誇るが、自身の心に左右されるため、心を乱されると支配能力に支障をきたす欠点もある。そのため、裏会内でも随一の兵力を持つと言われているが、自身の性格から鬼を使役することには少し消極的。
作中の活躍
夢路が殺害された後の幹部会で、彼に次ぐ序列だったことから、纏め役を頼まれるも辞退した。ほどなくして十二人会を脱退しようとしたらしく、冥安の説得で辞意は取り下げたが、その後の幹部会には顔を出さず、日永に洗脳されずに済んでいた。
その後は竜姫の要請で裏会奪還の作戦に参加し、多数の鬼を率いて騒動の鎮圧に貢献した。
騒動後は、竜姫に押し切られる形で裏会のトップに就任(最初はかなり嫌がっていたらしい)したことが語られた。その性格から組織はうまく回ってる模様。