逢海月久
おうみつきひさ
まあいい。あなたには、さっさと死んでもらう。
詳細は夢路久臣を参照。
夢路久臣として活動していたが、最終的に総帥の部下・零号に襲撃を受けて殺されてしまった。
しかし、月久は生きていた。
裏会奪還における騒動の際、零号が突如日永に重傷を負わせる。唖然とする日永だったが、その瞳は零号のものではなく、月久のそれであった。
そして、古の時代より生き永らえてきた逢海兄弟の真実が明かされる。
本当の人物
優しさを持つ日永とは異なり、本性は冷酷非情そのもの。例え部下であっても自分以外の者は信用せず、表向きには日永を支えているようにしていたが、実際は侮辱していた。裏会創設に関わった間時守のことも「何考えているか分からない」と嫌悪している。
本当の能力
月久の精神支配の真髄は単なる洗脳ではなく、他者の肉体を器として媒介する能力であり、様々な器を媒介しながら400年以上生きていた。自身も「技術では日永よりも上」と自負しており、日永自身も月久が正体をバラすまで気づかなかったほど。
そのため、夢路久臣の草木を操る力も月久の力ではなく、器として使用していた自然支配系の異能者のもの。
過去
少なくとも400年前から暗躍を繰り返していたようで、当時から異能者を集めては怪しげな宴をしていた。
その現場を偶然見てしまった旅の夫婦に対して記憶を書き換え、精神支配系能力者の夫を自身の兄・逢海日永とし、妻で妖混じりであった水月を自身の妻へと仕立て上げ、裏会を創設した。
つまり、逢海兄弟は実の兄弟ではなかった
表向きには献身的に振る舞っていたようで、日永からは信頼されていたが、裏ではやりたい放題していた。
しかし、その日永が偶然妻の水月に接触したことで今までの悪行がバレてしまい、決別を招いた。
末路
零号に乗り換えて日永を襲撃した後は、彼の首を手土産に裏会を再建し、時期を見てその中心に返り咲こうとしていた。
しかし、無茶な手段で零号に乗り換えたことによって力を消耗していたようで、日永が魂蔵持ちの少女・遥の力を使って繰り出した大技を防げずに零号の肉体を破壊される。最期は残った意識を日永に抜き取られ、共に正守の絶界で消滅した。
日永とは兄弟でも何でもなかったが、彼らの能力の副作用として記憶が変質する場合があるらしく、自身が洗脳していたのにもかかわらず、最後の方は日永のことを実兄だと思い込んでいた。
正守は「あの人の心は最後まで分からなかった」と評していたが、無道からは「人でないことに自覚的だっただけ」と評された。