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墨村正守

すみむらまさもり

墨村正守とは、漫画・アニメ『結界師』に登場するキャラクターである。
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概要編集


年齢21歳→22歳
職業結界師
所属裏会最高幹部十二人会/実行部隊『夜行』頭領
相棒黒姫
趣味囲碁・将棋
特徴普段着も和服
CV宮内敦士

墨村良守利守の兄で墨村家三兄弟の長男。裏会・実行部隊夜行の頭領。

十二人会第七客


腕利きの術者で、頭も切れてしたたか。私服も常に和服で、年齢の割にはかなり落ち着いた大人っぽい雰囲気の為、良守曰く「親父臭い」

斑尾曰く体に薄い膜を張っているため臭いがしないらしく、そのためか斑尾や白尾からは好かれていない。

また、彼だけに限ったことではないが、結界師であるため精神系の能力にかなり敏感である。

間流結界術、さらに強力な絶界の使用、異界との抜け道の作成、空間の綻びの修正など上級の術者である。

良守と同じく、クリームソーダやチョコレートパフェ、和菓子などを好む甘党

無道の影響からか、最近では何種類かのマフラーを首に巻いている(現在は首にほどこした鋼夜との契約の痕を隠すという意味もある)。


強敵との戦闘では、主に間流結界術で相手の動きを止め、絶界で相手を消し去るという方法を用いるが十二人会クラスの実力者相手の桁違いの攻撃には絶界でも攻撃を消し切れずにかなりのダメージを負う。

もっとも、絶界による攻守に頼り切っている訳ではないため、広範囲に及ぶ攻撃に対するこだわりの強い術師に対し、辛口な指摘交じりに結界術による局部攻撃を仕掛けるといった技巧も見せている。


元々長男の為か面倒見が良く、夜行の部下達からは絶大な信頼を寄せられているが、敵と認識したものには容赦なく殺気を向ける。

しかし弟の良守とは違い良くも悪くも決して純粋ではなく、裏工作・根回し・汚い裏稼業などを汚く悪い事と理解していてもそれが必要ならやってしまえるずる賢さを持っている。

損得勘定が上手い為、その『あざとさ』夜未は見抜かれて、痛烈な捨て台詞を吐かれている。(しかし彼は彼なりではあるが一途である。)

墨村家の長男として生まれながら、正統継承者の方印が出なかったことに対し、凄まじいまでの深いコンプレックスを持っており、彼自身が負の感情の塊である。

しかし自らの負の部分を受け入れた事が吉と出るか凶と出ているかは不明。


また、異能や境遇について思い悩む知人・後輩に対する善意や、自他の異能を悪事に用いようとする浅薄な輩などに対峙しようとする熱意も結構強いため、墨村家や弟との確執よりも、そちらが優先的になることも少なくない。


正統継承者である弟の良守には幼少期から複雑な感情を抱いており、兄という立場からか才能はあるが純粋で甘く不安定な弟に苛立ち叱責する事もあるが決して嫌っている訳ではない。

自立した今でも息子として墨村家の家族には愛着を持っている。


真っ直ぐで正統継承者でもある弟への嫉妬や憎悪も持っていたが彼最大の不幸は、良守より先に生まれ、人並み以上に優秀なのに正統継承者ではなかったことと言える。

初期時には良守に愛憎入り混じっていたが良守は良守で有能な兄に劣等感を抱いていた為、どっちもどっちと言える。



上の弟の良守とは前述した通り複雑な関係だか、末っ子の弟、利守の事は可愛がっており、普通に優しく接している。(歳が離れていることもあるが、利守が現実的でしっかりしているので厳しくしたり叱責する理由もない。)

利守も「一番上のお兄ちゃんならもっと落ち着いていてカッコ良いんだけど・・・」と発言しており、長兄を尊敬している。


そのような自身の境遇からか、訳の分からない古いしきたりを壊したがる傾向がある(烏森、十二人会など)。それは「訳の分からない大きな力に振り回されるのが我慢ならないため」本人が語っており、それらに振り回されないだけのを欲していることを認めている。

逢海月久からは間時守に少し似ていると言われている。

20代という若さゆえ、十二人会幹部が彼と関わると死んでいるため他の幹部から疑われている。

初登場時からその強さを見せつけており、逢海日永の推薦もあり、史上最年少で十二人会に昇進した。黒芒楼の存在が明らかになったとき、夜行の本部を烏森に移そうとしたが黒芒楼と手を組んだ扇一郎に邪魔され、そのせいで志々尾限が命を落とすこととなる。

第二次黒芒楼襲来の際は牙銀を絶界で消し去った(アニメでは左金)。その後黒芒に行った良守とを救出するため時子のつくった空間の抜け道で繁守らとともに黒芒に向かう。そして良守、閃を救出し黒芒から脱出した。



烏森を狙う扇一郎からの嫌がらせは日に日に激しくなっていき、ついには扇一郎が正守を陥れようと土地神を暴れさせて夜行の人間を(間接的にだが)3人殺し、行正に(土地神が神佑地を失い暴走状態だったとはいえ)土地神殺しの汚名をかぶせた。正守はその横暴さに怒り、扇一郎と交戦、なんとか後一歩で彼を消し去ろうとしたが分裂して逃げられてしまう。

その後兄弟から切り捨てられ傷ついた肉体として残った扇六郎を助け、裏会の浄化のために奥久尼と手を組んだ。神佑地狩りがあるたびに、後始末に追われている。奥久尼と共に扇を神佑地狩りの犯人として告発しようと、夜行の仲間と共に再び彼を討ちに行った。

しかし、夜行が討つ直前に、扇兄弟5人は末弟・七郎に殺されていた(同じ頃、奥久尼も零号に殺された)。

それ以降他の幹部から殺害の疑いをかけられることもあった。その後細波から蛇の目が解体されたと聞き、総帥が一連の事件の犯人ではないかと疑いだす。


烏森がカケル達に襲撃されている夜、夢路久臣に裏会の立て直しのために協力して欲しいという名目で彼の屋敷に呼ばれた。その際に奥久尼の考えた質問を夢路にぶつけ、一連の事件の元凶を「総帥と夢路の兄弟げんか」と言い切り、総帥に対抗するために組織される新生裏会に参加するのを断ったところを零号に急襲されてしまい、夢路に逃げられてしまう。なんとか夢路に追いつき、総帥を倒すために手を組むことを提案するが、夢路の能力で洗脳されかけてしまう。絶界で防いだものの、夢路から信用されたいなら絶界を解くことと要求され、最終的に絶界を解き、自身と夢路を結界で囲むことで、正守が夢路に洗脳・攻撃されかけた場合は自分もろとも滅する覚悟を見せるが、零号の攻撃で夢路が殺害されてしまう。


その後現れた奥久尼の霊から、烏森の正体を聞き、急いで烏森へ向かったが、全てが終わった後だった。扇七郎が墨村家を訪れた際に、七郎から、扇六郎を助けた恩などとして彼への依頼を受けつける電話番号(死神使用権)を渡された。

その後の十二人会会議で裏会のとりまとめ役となった冥安から補佐を任せられる。裏会内の権限を拡大し、総帥の情報を得るため記録係を集め、彼らの記憶を探るものの「彼らのボスが夢路」「記録係の情報全てが蓄えられているのが水月という女性」、程度しか判明しなかった。総帥に近づくために奥久尼の部下のまじない師を使って禁術に手を出し、人間の頃の記憶を持つ無道(能力は持たず、通常の霊魂よりも弱い)を復活させた。


裏会総本部で総帥を迎え撃つが、味方も無差別に攻撃する幹部たちに失望し、戦意を失う。その後総帥の海蛇を絶界で防ぎ、一人だけ落ち延びた。総帥を討って裏会を復興させるべく、夜未のつてで鬼童院ぬらを当たるも断られ、間時守のアドバイスにより死神使用権を使用して雷神(竜姫)と対面。彼女が主体となり、裏会総本部奪還に向けて動く。預言により自身は日永打倒の役目を受け、覇久魔の異界に突入したが、標的であった日永は零号(月久)と戦いで、傷つき倒れていた。日永の過去を知り、処刑ではなく審判を勧めるが日永に拒まれ、遠と遥を託された。


その後水月から氷浦蒼士を託され、蒼士、遠、遥と共に異界を脱出した。総帥の死後も裏会の幹部には残ったが、再度末席からのスタートとなり、竜姫から「ヤング層の取り込み」を命じられている。(本人いわく客寄せパンダ)。

また、刃鳥美希や無道の霊から、夜未との関係をからかわれている。


余談編集

ちなみに彼の登場については当初1話からのはずだったが担当の指示で結局時音と良守の話に一本化された。また、デザインが作者によって坊主としていたが、またも担当から地味と言われた。そのため、額の三日月型のキズとあごのヒゲが付け加えられた。


関連タグ編集

結界師

墨村家 裏会 夜行(結界師)

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