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俺だって本当は力になんて興味はないがな… それを求めなければ居場所がないのさ… お前には、決して分かるまい。


概要編集

漫画『結界師』に登場する異能者のエリート一族で風使い・扇一族本家の六男。


人物編集

少年のような容姿だが、年齢は24歳と正守よりも歳上。天蓋やマスクのような物で顔を殆ど覆っており、目もギョロっとしたもので常人のそれとは異なるほか、額には巴柄の紋様がある。一族の正統継承者ではないため、良守のような正統継承者に対して良い感情を抱いておらず、「お前の存在が日陰者を生むんだよ」と言っているほか、力に興味はないがそれを求めなければ居場所を失ってしまうとも考えている。しかし、口は悪いが根は優しく、夜行に保護された際は子供達にお菓子を大量に貰うが、1つだけ受け取って「残りは自分達で食いな」と言って分けている。

他の兄弟たちからは「甘い」と言われているが、父の二蔵は嘗て竜姫に「六郎が子供達の中で一番自分に性格が似ている」と言っていた。


能力編集

兄弟の中では最弱ではあるが、扇一族本家の人間であるため風使いとしては上位の実力者で、他人を空中に浮かすことも可能。風を使い空を飛ぶこともできる。


作中の動向編集

神佑地狩りの疑惑をかけられた墨村家裏会の波平(なみひら)と共に訪れた時に初登場。墨村守美子の悪口を言って夫の修史を激怒させ、更には良守と一触即発となり墨村家を荒らしていった。その後は単独で昼間の烏森に訪れ、神佑地の番人とは思えない考え方の良守に対して「お前のような存在が日陰者を産む」「力に興味はないがそれ求めなければ居場所がない」と言い残して去っていった。


兄の一郎が正守と戦うことになり、結界で重傷を負わされて敗北するが、一郎は身体を分裂させて逃げてしまう。その時、残った1つの肉塊から六郎が姿を現す。


六郎

俺達は、六人で一人… だった…

見捨てられた…

すべてっ… 捧げたのに…‼︎


実は他の兄弟と共に禁術によって裏会最高幹部・扇一郎を形成していたが、墨村正守に敗北した際に他の兄弟からダメージを集められ放り出された。


六郎

殺せよ。

いいんだ、わかってた… 兄さん達はもう、人間じゃないんだ


その後は救護班を呼んだ正守や奥久尼の力でなんとか生き延びたものの、白髪になり禁術を上書きして傷を治したため、全身に墨で塗りたくったような模様が付いてしまった。


その後は暫く夜行に保護されており、正守に扇一族の内部事情などを語って本人も「ここにいるのも悪くない」と思っていたが、突如現れた弟で次期当主の扇七郎に連れ戻されてしまった。


それからは暫く登場しておらず、七郎によると本家に戻ってすぐに家出したらしかったが、裏会総帥・逢海日永が扇本家を襲撃するという情報を正守から入手していたようで、事前に父で現当主の二蔵を連れて脱出していたことが判明し、七郎に貸しを作る形となった。


裏会奪還戦では守美子に重要な仕事を頼まれた七郎の代理として登場し、竜姫からは「扇の家の中でも苦労したでしょ」と言われていた。


最終話では扇本家の嵐座木神社で二蔵から七郎へ跡目継承の儀式が行われていた。


六郎

猫被りめ。


実は弟の継承披露宴に参加しており、伯母や分家の人間に対して愛想よく振る舞う七郎に対して嫌味を言っていた(少年のような見た目であるためか、七郎からは「どっちが猫だか…」と思われていた。)。


七郎

兄さん… まだ分かってくれないの? 全ての顔が等しく俺の本性なんだよ

来るんだったら儀式も参加してよ


六郎

今さら神官の格好なんか出来るか!


言い争っているうちに、分家の人間が七郎に媚を売ろうと押し寄せてきたため、七郎は上空に逃げて儀式を抜け出してしまった。


六郎

ちっ、あのバカ…


最後に再び七郎へ悪態をついてフェードアウトした。

七郎のことは嫌っているようだが、当の七郎からは頼りにされているらしく、何だかんだ上手くやっている模様。


関連タグ編集

結界師

扇一族 扇一郎 扇七郎

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