概要
漫画『結界師』に登場する、「異能者の異能者による異能者のための」自治組織。主人公・墨村良守の兄・正守が所属している。
家督を継げない「はみ出し者」が集まっているとされ、地域ごとの異能者の取りまとめや、妖・霊が起こす闇の事件の取り扱い等を行っている。
良守や時音のような正統継承者(=家業を継ぐ者)は普段ほとんど関わることはないが、存在が確認される異能者として全員名簿に記録されている。
真実
400年前、精神支配系能力者の逢海日永・月久兄弟が間時守の協力の下創設。
総帥は便宜上兄・日永だが、実際はNo.2の弟・月久が兄を騙して利用し、組織内の掟や情報の統制を行いつつ裏会のほぼ全てを取り仕切っていた。
そんな月久の本性を知った日永が、月久の「生きた痕跡」である裏会の破壊を決意。幹部の殺害や部署の破壊が次々と行われ、総本部に残った幹部を含むほぼ全ての所属者たちも日永の洗脳下に置かれてしまい、一度は完全に彼の手に落ちる。
しかし洗脳を逃れた正守や、先に十二人会を抜けていた第三客・竜姫らによって本部奪還作戦が敢行され、日永の企みは失敗に終わった。
その後は十二人会第二客・鬼童院ぬらを新たな総帥に据え、竜姫が中心となって裏会の立て直しが行われている。
十二人会
裏会を取り仕切る最高幹部の会合で、全員が尋常ならざるレベルの異能者。形式上は総帥も出席する会合で席も用意されているが、作中では一度も出席していない。
幹部に任命された者には、身分を示す数字入りの札が与えられる(第七客の正守であれば「七」)。建前上は番号に意味はなく皆同列とされているが、実際は昇進時期による序列が存在し、基本的に早く幹部に昇進した者の方がより強い発言力を持つ。
番号札を壊す・失くす、会議中に力を使う等すると降格処分となるが、実際は不慮の死(他の幹部による暗殺)による交代が最も多い。
ここに名を連ねる幹部も才能や素質などに欠けていることで正統後継者になれなかったものが多い。
メンバー
- 第二客:鬼童院ぬら
- 第四客:冥安
- 第五客:腐部骸次
- 第六客:銀魅霞玄
- 第八客:扇一郎
- 第九客:奥久尼
- 第十客:紡岐一親
- 第十一客:狐ノ塚奇平
- 第十二客:咒宝
元メンバー
- 元第七客:無道
その他の組織
夜行
正守が頭領を務める裏会の実行部隊。はみ出し者が集まる裏会の中でもとりわけ異端者が多いとされる。
詳細は記事を参照のこと。
調査室
異能者の犯罪等を調査する部署。裏会で扱った事件の洗い直しや内部調査・全国調査などを行っている。予算は常に逼迫しているらしい。
繁守曰く元は裏会の自浄機関としての意味もあったようだが、扇一郎や奥久尼に利用されており期待できない様子。
所属者
検察室
本部は「断頭島」と呼ばれる小島にあり、炎上寺一族が検察室設立時から管理している。表向きは中立機関だが、実際は様々な者の息がかかっており、中で何が起きてもわからない閉鎖的な部署と化している。
島に連れてこられた罪人が逃亡すると島狩りが開始される。作中では時音が狙われたが、夕上や良守たちの尽力により難を逃れた。
夢路の死後日永の部下により襲撃され、島ごと炎上した。
所属者
記録室
裏会の情報を記録する部署。最深部には十二人会第九客・奥久尼が管理する奥書院がある。
所属者は皆奥久尼の部下かつ同じ白装束で、優秀かつ奥久尼が極めて信頼する者にのみ単独行動が許されている。
何者かによって破壊された上記録庫に火をつけられ、裏会発足時からの資料の大部分が消失した。
所属者
研究室
所属者は仮面をつけている。特別顧問の十二人会第四客・冥安によって酷い人体実験が繰り返されていたらしい。
日永の部下によって破壊された。
所属者
管理室
本部は一般企業「BS(バックステージ)メンテナンス」を装って普通の街中にあったが、日永の依頼を受けた扇七郎によって建物ごと破壊された。そのため臨時の管理室が総本部に置かれたが、機能していない模様。
蛇の目
日永のお抱えの組織。予知の素養のある者を集め、その中から選ばれた一人が「淵見役の巫女」として未来を見通し、予知や予言を行っている。
予知が悪用されないよう組織の存在は極秘となっており、正式な名前も付けられていない。「蛇の目」とは装身具に付いている目玉のような紋から影で使われている呼び名。
各地の神佑地に警告を行ったことで危険分子と判断されたのか、組織は解体された。
所属者
関連タグ
夢路久臣 鬼童院ぬら 竜姫(結界師) 扇一郎 墨村正守 無道