概要
絵本『ひとまねこざる』、およびそれを原作とした絵本およびアニメ『おさるのジョージ』に登場する子ザルのジョージの飼い主。
ジョージと同じ家に二人で住んでいる。
英語での呼称は"The Man with the Yellow Hat"、直訳すると「黄色い帽子をかぶった男」。
本名はテッド・シャックルフォード(Ted Shackleford)であることが、2009年公開の『劇場版 おさるのジョージ2 ゆかいな大冒険!』にて明かされた。
実に原作絵本の初版発売から55年経って初めて出てきた本名…だがこの映画は賛否両論あり認めないとするファンも少なくなく、正史と扱うべきかは難しいところ。
米国の実在の俳優Ted Shackelfordに非常に似た名前だが、関係性は不明。
いずれにせよ、上記劇場版以外では絵本、アニメとも作中で名前を呼ばれることはなく、記事名の「黄色い帽子のおじさん」または単に「おじさん」のどちらかで呼ばれる。
人物
その呼び名の通り、室内外を問わず多くの場面で黄色いテンガロンハットのような帽子をかぶっている。
しかし帽子どころかネクタイやシャツ、スーツやベスト、ズボンなども全て黄色である(ブーツとベルトだけは革製らしく茶色と黒)。
年齢は不詳だが、見た目は30歳前後といったところ。
日本語では「おじさん」という訳が充てられているが、先述の通り英語では"The Man"としか言及されておらず、実際「おじさん」と言うにはちょっと若すぎる気もする。
それ以上に語呂の良い最適な和訳がなく仕方なかったのだろうとは思われるが。
普段は都会のマンションに暮らしているが、田舎に別荘を持っている。
趣味も多彩で、おそらく経済的にはかなり余裕があると思われる。
そもそも子猿を手懐けて正確に意思疎通している時点でただ者ではないが、彼が凄いのはそれだけではない。
猿としては非常に賢いとはいえ色々豪快にやらかしてしまうジョージに対して、決して怒らず騒がず、常にジョージのことを理解しようと努め、的確に助言するという脅威的な懐の広さこそが彼の真骨頂である。
決して甘やかしているわけではなく、ジョージがやらかしてしまったときは優しく諭すように問題点を指摘しており、それを受けたジョージも基本的に同じ失敗は二度繰り返さない。
また逆にジョージが素晴らしい成果をあげたときにはしっかり褒めている。
その様子は子育てや教育の場面において、子供の失敗と成功に対する模範的な接し方であるとも評されるほど。
周囲の人々も含めそれでいいのかという着地点にて騒動が終息することも多い作品とはいえ、決して怒ることのないおじさんの様子は日常生活における対人関係のお手本ともいえ、大人の荒んだ心を浄化する不思議なオーラを持ち、密かなファンの多い人物である。