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ストーリー

夏休みに、田舎の旅館を手伝うよう言われた主人公・草薙枢(くさなぎ かなめ)は、バイト代も出るというのでなんとなく承諾した。

東京にいるよりも東北の田舎町のほうが涼しいと思った枢は、暇をしていた妹・一葉を連れて新幹線に乗り込んだのだ。

ところが、昔暮らした懐かしい町は駅周辺の開発が進んで、大きな学園都市が出来ていたのである。

枢の記憶に残る面影はなく、整備された町がそこに広がっていた。

戸惑いながらもバスに乗り込む枢。 そこへドヤドヤと学園の学生であろう女の子たちが乗り込んでくる。

静かな田舎に来たはずなのにイマイチ納得できない枢だったが、町から離れ旅館へ向かっていくと、懐かしい景色が徐々に現れはじめた。

その景色にホッとする枢。 やがて見覚えのある旅館の前でバスを降り、古びた門をくぐると…… 一緒に乗って来た女の子たちもまた、なぜか旅館の門をくぐるのだった。

女将に女の子たちのことを尋ねてみると、駅近くにできた神坐学園の寮生で、夏休みも寮で過ごす予定だった子たちだと言う。

本来は寮に住むはずだったが、この夏に寮が突如使えなくなってしまい、その寮生たちをこの草薙旅館で引き受けることになったというのだ。

そしてまた、枢がわざわざ呼ばれた理由もそこにあり、同じ年頃の彼女たちの面倒を見てほしいとのこと。

しかも、枢には頭を抱える問題が一つあった。

この草薙旅館には、イタズラ好きの座敷童が一人、住み着いているのである。

果たしてこのような状況で、ちゃんと旅館を手伝えるのだろうか……??

自由奔放な彼女たちに悪戦苦闘する、枢の夏休みが始まるのだった。

キャラクター

神ノ木 汐(かみのぎ うしお)

CV:代初空

枢の小学校時代までの幼なじみ。 雪のように真っ白な髪が特徴。

性格は優しくてちょっと引っ込み思案 (ケーキの取り合いとか相手に譲ってしまう)。

幼少の頃から、好奇心旺盛でいろんなことに挑戦する枢に憧れていた。

子供の頃はよく枢に手を引かれて、いろんな場所 (山や秘密基地など) に連れて行ってもらって遊んでもらったらしく、それがよい思い出となっている。

とにかく枢が田舎に帰ってきたことを喜んでいて、ことあるごとに駆け寄ってきては嬉しそうに枢と一緒に居たがる。

枢のことは 「かなちゃん」 と呼ぶのだが、枢は女の子っぽくてイヤだと思っている。

忍坂 つぐみ(おしさか つぐみ)

CV:青葉りんご

耳年増な女の子で、座敷童を奉る天垂伊龍(あまだれのいりゅう)神社の巫女さん。

枢に似て、好奇心旺盛でいろんな勉強をしているが間違っていることが多く、いつも枢に突っ込まれて悔しい毎日を送っている。

でも負けず嫌いで、何度も枢に挑戦してくる。

エッチ方面の知識も偏りすぎているうえに間違っている。

しかも他人からエロい話を振られると顔を真っ赤にしてしまうというウブ。

さらにこれだけ知識欲が旺盛なわりに、勉強ができないというダメッぷり (雑学は得意だが、数学など考えないといけないものがダメ)。

この夏こそは耳年増を卒業したいと思っているとか !?

一応これでもまじめに巫子さんの仕事はしており、神楽をちゃんと踊ったりできる。

さらに弓道にも長けており、見かけによらず神道に関しては枢よりもしっかりとした知識を持っているらしい。

久遠寺 澄空(くおんじ そら)

CV:杏子御津

東京の資産家・久遠寺家の娘。 いわゆるお嬢様。

東京の学校だと悪い虫がつくからと、わざわざ田舎の学校に送られることになった。

神坐学園は新設だし、わりと豪華だし、ということで入学させられたらしい。

純正培養のお嬢様のせいか異性というものをいまいち理解できず、枢に対しても警戒心がある。

だだお嬢様らしく責任感は強く、いろんなことに気付くしっかり者。

自分からはやらずに他人にやらせるところも、お嬢様。

詩代 叶(うたしろ かなみ)

CV:桐谷華

いずれは旅館の跡取りになるであろう枢の玉の輿を、虎視眈々と狙っている女の子。

腹黒で打算的で、わざと二人きりになるシチュエーションを作って積極的に枢に仕掛けていく。

当の枢もタジタジである。

かつては草薙旅館へ湯治客としてよく訪れていて、主人公の枢とは顔見知りの仲。

その頃はしおらしくて病弱な女の子だったのに、なぜかこんなに積極的な女の子に !?

草薙 一葉(くさなぎ かずは)

CV:雪都さお梨

枢の妹で、家事が得意なしっかり屋さん。

忙しい両親の代わりに、枢の家事面での面倒をみている。

細かいことによく気付き、思いつきで行動する枢の良きストッパーであり、おはようからお休みまでを見守る良き妹である。

今回も枢に家事回りを期待されて、一緒に帰郷することになった。

クロハ

CV:秋野花

草薙旅館に住み着いている座敷童子。

子供にしか見えないのだが、枢だけには見える。

草薙旅館には跡取りだけには座敷童子が見えるという言い伝えがあるとか。

非常に気まぐれで、気分屋。

その澄ました顔の向こうで何を考えているかは枢でもよく分からないが、子供のように振る舞うことが多く、単純なことで機嫌を良くしたり損ねたりするので、案外わかりやすい性格なのかもしれない。

テトメト

CV:藤咲ウサ

座敷童子・クロハの飼い猫。

たぶん、猫。 きっと、猫。 おそらく、猫。 おおよそ、猫。

どこともなく現れては、主人公・枢を手助けしたり、逆に引っかき回したりする。

はたして敵か味方か?

なお、テトメトが見たり聞いたりしたことは、すべてクロハに筒抜けなので、要注意である。

草薙 枢(くさなぎ かなめ)

本作の主人公。

両親が大学の教授だけあり、勉強はかなり出来るほう。

動物好きで将来は獣医になりたいなんてことを夢見ている。

かなりの楽観主義者で、性格はすごくいい加減。

先生たちからは、これで努力すれば大物になれるのにとため息をつかれているとか。

家事が苦手で、大学で忙しい両親の代わりに妹に面倒を見てもらっている。

学者の子供らしく好奇心旺盛で、何か思いついたらすぐ行動するのだが、散らかしっぱなしにすることも多い。

いわゆる一つのことに没頭してしまうと、わりと周囲が見えなくなるタイプ。

そして当然 “恋” にも興味を持っているのだが……??

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