ヒーロークロスライン(HxL)企画作品のひとつ。特殊能力者「ノッカーズ」が氾濫した新世紀の世界で、特殊能力犯罪に技術力で立ち向かう強化スーツの「ノーマル」人間である「犯罪掃討人(クライムハンター)アルクベイン」の活躍を描いている。
ちなみにアルクベイン(ALCBANE)とはバランス(BALANCE)のアナグラムで、三ノ輪の「アンバランスな格好」という発言から着想を得て(BALANCEという文字を入れ替える=BALANCEが崩れている)、即興で作った名前である事が劇中で示唆されている。(それ以前は名乗る名前を持っていなかった)
登場人物
台場巽/アルクベイン
声 - 杉田智和
年若くして新世代の量子コンピューターやこれを自動制御する超高度の人工知能を作り上げた若き天才。幼い頃に犯罪(詳細は不明だが実父に実母を殺されている)に巻き込まれたことから常態的な神経不安を原因とする不眠症に悩まされており、これが「犯罪に巻き込まれた被害者を助ける事」で緩和される事から、人知れず無償で活動する犯罪掃討人として活動する。
ちなみに、のちの『セイル』の主人公であるアンドロイド「聖流」の頭脳ハード(AI含む)製作者であり『青の橘花』の主人公である五ヶ山橘花は同門の妹分にあたる。
SPARC(スパーク)
声 - 杉田智和
台場によって作られた量子コンピュータ制御のための人工知能であり実質的な相棒。電脳領域から離れた状態では、アルクベインの状況のモニタリングを行うとともに、背中のアームの操作者として彼をサポートする。
三ノ輪涼子
声 - 長沢美樹
犯罪を主領域に追っているフリーの記者。行く先々でアルクベインと出会っている事から彼に多大なる興味を寄せる。
インクィジター/SEIAC(サイアック)
声 - 川原慶久
以前に台場が作り上げたSPARCの前世代プログラム。非常に融通が利かない事から実用に乏しく台場(アルクベイン)によって破棄されていたが、何者かに拾われて凶悪なプログラムに改悪され、独善的な殺人マシーン「異端審問官(インクィジター)」として活動する。