耶麻小天狗流 青ノ七、「光速の橘花」参る!!
概要
ヒーロークロスライン参加作品として、2008年4月から2009年2月までYahoo!コミックに連載。単行本は全2巻。その後、HXL公式同人誌アフターミッション01に、単行本の続編となる第12話が掲載された。
2015年にWebマガジン「KATANA」で連載された合作漫画「ヒーロークロスライン NEO CROSS トリアプロクス編」の第4話には、高田慎一郎が作画で参加しており、原作者の手による橘花が登場している。
2016年10月からマンガ図書館Zにて全2巻が無料公開されている。第2巻にはアフターミッション01掲載の第12話も収録。
あらすじ
五ヶ山橘花は、かつて父が所属していた、対ノッカーズ忍者部隊「青ノ七(シイノナナ)」に入隊するため、東京から福岡の直方へやってきた。ところが現役の隊員はヤンキー、助平、メタボの中年ばかり。いまや部隊は解散の危機。果たして橘花は憧れの部隊に入隊することができるのだろうか?
登場人物
青ノ七
「青らく(シイらく)」という妖怪を名の由来に持つ、ノッカーズによる対ノッカーズ特殊部隊。過去には最凶最悪の忍者集団と恐れられたが、殉職や裏切りなどにより、今では現役の能力者は三青(さんせい)と呼ばれる3人のみになっている。
- 五ヶ山 橘花(ごかやま きっか)
本作の主人公。16歳。一族に伝わる耶麻小天狗流(やまこてんぐりゅう)の使い手で、重力操作による非変身型飛行能力者のノッカーズ。最大飛行速度は時速60キロ。尊敬する父親の五ヶ山睦郎が隊長を務めた青ノ七に入隊するため、単身で直方へ乗り込む。お気楽、前向きな性格。
犯罪掃討人(クライムハンター)ALCBANEの大ファン。
- 日向神 新(ひゅうがみ あらた)
三青の一人。音使いのノッカーズで、超音波によって状況や気配を探る「ソニック・スキャン」、周囲の音を消し去る「コールド・プレイ」を使う。ぶっきらぼうで厳しいが、ツンデレともいわれる。
- 大正池 次郎丸(たいしょういけ じろうまる)
三青の一人。通称「欲望の弾丸(バレット・オブ・リビド)」。様々な効果がある銃弾を作りだして発射し、弾道を操る大正池流操弾術の使い手。ただしHな気分にならないと銃弾が作れない。スケベが仕事のセクハラ中年。
- ラファエル・I・マデロ・イヌナキ
三青の一人。最大時速800キロの脚力を誇り、「音速の熾天使」と呼ばれるメタボ中年。若い頃はハンサムで痩せていた。怪しげな商売に手を出し、日夜セールスに勤しんでいる。
- 力丸 征司(りきまる※)
青ノ七の隊長。現在は高齢から前線を退き、指揮や後方支援を行う。気苦労が絶えない。
- 鴬野 裕香(おうの※)
青ノ七の事務員。戦闘には参加せず、事務や車の運転などを務める。自宅に橘花を下宿させる。
※力丸と鴬野は下の名前の読みは不明
K・K
- 小日出 玲美(こいで れいみ)
ノッカーズこそが神に選ばれた種族だと主張する、極左テロリスト集団「K・K」の支柱とされる人物。アルクベインや青ノ七とは、10年前に因縁がある。
- 背振 勇二郎(せぶり ゆうじろう)
かつて青ノ七の隊員だった裏切り者。小日出玲美に付き従う。ワームホールを作りだして空間を操るノッカーズ。
そのほか
- 五ヶ山 睦郎(ごかやま むつお)
橘花の父。過去に青ノ七の隊長を務めていたが、現在は引退して東京に住む。今作では名前や回想での登場。一族の家宝である自在鎧「八月朔黒鳶(ほずみくろとび)」を橘花に送りつける。
- 台場 巽(だいば たつみ)
『ALCBANE』の主人公。相棒の量子コンピュータSPARCと特殊スーツを身につけ、アルクベインに変身する。橘花の父、睦郎を体術の師匠に持つ。橘花からは「巽兄さん」と呼ばれている一方、橘花に対しては厳しい態度をとるため、橘花自身は巽を苦手としている。(場合によっては反発もする)
上述の通り橘花はALCBANEの大ファンだが、当初は巽がALCBANEだとは知らなかった。
- シュヴァルベ・ヴェンデフルト
対テロ特殊部隊GSG-9出身のドイツ娘。20歳。橘花を圧倒する飛行能力を有し、ドイツ製ブースター「機械鎧(マシーネン・リユストウン)」を装着する。「カタキウチ」と称して、橘花をライバル視する。
- 霧原 茂(きりはら しげる)
『シンソウガクシャ』からの客演。血気盛んなBOOTS隊員で、ノッカーズに強い敵対感情を抱く。元教師で以前ノッカーズのテロによって可愛がっていた教え子たちを殺された過去を持っており、ノッカーズへの敵対感情はそのためで、BOOTS隊員になったのも子どもたちの敵討ちのため。
- 鳴神 是路(なるかみ ぜろ)
『レイズマン・ゼロ』の主人公。アフターミッション01掲載の第12話に登場。あらゆるものを分解する能力を持つノッカーズ、レイズマン・ゼロに変身する。富士山の事件での活躍により、その名が知れ渡っている。
主なクロスオーバー作品
- ALCBANE
- セイル
- レイズマン・ゼロ
- スタジオ秘密基地劇場
- シンソウガクシャ
- NEO CROSS トリアプロクス編