概要
正式名称は「少女政府 ベルガモット・ドミニオンズ」。
2012年11月よりウェブコミックサイト「COMICメテオ」誌上にて無料公開されている(第一話以外の単行本化されたエピソードは閲覧不可)。2014年8月6日に最終回が掲載された。単行本は全4巻。
カリブ海に浮かぶ島国ベルガモットに住む妖精達により、独裁者に指名されて拉致された島津ななこは、ベルガモットで最初に出会った少女ソフィア・ウォレスと共に、ななこの教科書を使って水道すら整備されていないベルガモットを開発しようとプレジデンテに就任。時をあわせて妖精王オベロンによりベルガモットへと派遣された巨像の軍勢を、プリズムバレットによって妖精の力を得る事で撃退する。しかし、参考になるのがななこの公民の教科書だけでソフィアと2人だけでは立ち行かず大臣が必要と考えていたところ、さらにメルセデスやターニャら9人の少女達が拉致されてきてしまい、ななこと10人の少女達はベルガモットの政府閣僚となって島の開発・発展とアヴァロンとの戦いに身を投じる事になったと言うお話。
未読の方は、シムシティやトロピコの様なシム系開発と、ワンダと巨像ライクな戦闘が両輪の漫画をイメージすると良い。
なおプリズムバレットにより少女達が妖精に変身する際やお風呂のシーンでは乳首券が発行されている。
ベルガモット
元々は、妖精王オベロンの統べる島国アヴァロンで暮らしていた妖精達が、旧来の暮らしや風習をかたくなに守るオベロンの統治に閉塞感を覚えると共に現代人の暮らしへの憧れからアヴァロンを飛び出してカリブ海に作り上げた島国で、黄金の林檎からその名がとられている(妖精曰くアヴァロンへのあてつけらしい)。
周囲は見えない壁で包まれており、アヴァロンの軍勢以外は通る事はできない。ななこ達も何度か海に船をだして逃げ出そうとした事があるが、見えない壁に阻まれたり、妖精にかけられた呪いによりベルガモットから離れる事ができなくなっている。
呪いを解いてもらうには、ベルガモットで現代人な暮らしが出来るよう発展させる必要がある。
ななこが拉致されてきた当初は、妖精達が見よう見まねでつくった施設のみで、水道や道路といったインフラがまったく整備されていない状態だったが、メルセデスやターニャら9人が新たに拉致されてきて政府人員の役割が決まった事と、妖精達のチート能力によりシムシティとまではいかないまでも人間がやるよりも圧倒的に早く開発が可能な点から、インフラの整備が急ピッチで行われ、貨幣経済の導入と島の特産品のサトウキビを使った外貨獲得も進められている。
カリブ海と言う立地ゆえに嵐により開発したインフラが破壊される事があるが、それ以上にアヴァロンから派遣される巨像の軍勢による破壊が問題となっている。
登場人物
閣僚名簿
担当 | 名前 | 年齢 | 出身地 |
---|---|---|---|
大統領 | 島津ななこ | 15歳 | 日本 |
官房長官 | ソフィア・ウォレス | 15歳 | スコットランド |
法務大臣・国家公安委員長 | メルセデス・ヴェーゲナー | 19歳 | ドイツ |
財務大臣・経済産業大臣 | ターニャ・ヤナーチェク | 16歳 | チェコ |
外務大臣・宣伝大臣・大統領報道官 | プリシラ・マッカーシー | 17歳 | アメリカ |
農林水産大臣 | 郭台鈴 | 12歳 | 台湾 |
防衛大臣 | 目黒圭夏 | 20歳 | 日本 |
文部科学大臣 | アレット・デュマ | 18歳 | フランス |
厚生労働大臣 | クリスティナ・フサベル | 15歳 | スウェーデン |
国土交通大臣 | マリア・ユーリエヴナ・セミョーノヴァ | 14歳 | ロシア |
警察庁長官 | ジーナ・ガリバルディ | 16歳 | イタリア |
※少女達は、妖精の呪いにより日本語を共通言語として読み書き会話が可能になっている。
島津ななこ
ベルガモットの独裁者にして大統領。ややアホの子なところがあり、アレットの教室で妖精と一緒に勉強していた時もあっとうまに妖精に学力を追い抜かれてしまった。しかし、持ち前のまっすぐな心で少女政府をまとめ、妖精達に認められて行く。
プリズムガンで妖精の力を得た際の武器は巨大な缶切り。
ソフィア・ウォレス
ななこが島に来て最初にであった少女。本人曰くななこと同時期に拉致されてきたとの事だがなぜかベルガモットについて詳しく、耳を見せようとしない。
プリズムガンで妖精の力を得た際の武器は巨大なハサミ。
メルセデス・ヴェーゲナー
他の9人と共に新たに拉致されてきたドイツ人少女。「年長でしっかりしてるから」と言う理由で国家公安委員長に選ばれた通り、緩む皆を一喝するなど規律に厳しいところがあるが、逆にななこの決定には絶対に従う。
プリズムガンで妖精の力を得た際の武器は巨大な拳にもなる長いウサミミ。打撃に定評あり。
ターニャ・ヤナーチェク
巻き髪ツインテールの眼鏡っ娘。「チェコの人は経済に強そう」と言う理由でお金にかかわる仕事全てを任されている他、ななこの甘い見通しに対して苦言を呈する役目も担っている為、どこぞの秋月さんの如く少女達の中でもっとも忙しくしている。
自身が生まれた頃に母国で起きていた通貨危機が身に染みているのか、貨幣の偽造を許さず「マジメに働く人が損をしない」社会を理想としている。
プリズムガンで妖精の力を得た際の武器は巨大な笛。音による攻撃を得意とする。
プリシラ・マッカーシー
「建国以来のごり押しとジャイアニズム」を期待されて外務大臣に指名された金髪ロングの少女。ただし現在は島が周辺国と隔絶されていて外交できない事やTVやラジオといった報道機関が無い為に基本的に閣僚としてやる事が無く、サトウキビの収穫の手伝いをしたりして時間をつぶしている。
プリズムガンで妖精の力を得た際の武器は巨大なペン。
郭台鈴
「台湾料理がおいしいから」と言う理由で農林水産大臣に指名された最年少の少女。
ななこに負けないぐらい快活だが、時には家に帰れない寂しさをまぎらわす為に、隠れてサトウキビをなめていたりしている。
プリズムガンで妖精の力を得た際の武器は巨大な殺虫スプレー。
目黒圭夏
プリシラが国防相を希望したところに防衛大臣に指名された黒髪ロングのお姉さん。メルセデスより数か月年上。
すすんでベルガモットにやってきたらしく、戦いになると生き生きとして自分の怪我もあまり気にせずに戦う。
プリズムガンで妖精の力を得た際の武器は巨大なナイフ。
アレット・デュマ
教育先進国(自称)のフランス出身という事で文部科学大臣に選ばれたツインテール少女。
将来は教師になろうと考えていた為、ベルガモットでも学校を開いて妖精達に学ぶ楽しさを教えている。
プリズムガンで妖精の力を得た際の武器は巨大な三角定規で、雷撃を得意とする。
なお変身後の姿で一番露出度が高い。
クリスティナ・フサベル
「北欧って福祉しっかりしてそうだから」と言う理由で厚生労働大臣に指名された金髪ロングの少女。前髪に髪留めをつけているのでプリシラとの区別が可能。
医師を志しており、プリズムガンで妖精の力を得た際は皆の回復を担当する。
マリア・ユーリエヴナ・セミョーノヴァ
「ロシアは国土が広いから」と言う理由で国土交通大臣に指名されたおさげ少女。愛称はマーシャ。
あまり自己主張はしないタイプだが、そのうらでは黙々と道路の設計図を描く等、根はしっかりしている。
プリズムガンで妖精の力を得た際は狙撃手として活躍する。
ジーナ・ガリバルディ
メルセデスだけでは治安に不安があると言う事で、最後に警察庁長官の役割を与えられたイタリア娘。しかし警察が出来る前だった為、貨幣を偽造した妖精を逮捕するようにターニャに言われても、拘留する警察署がない事を理由に逮捕できないから作ってほしい旨を進言。ターニャを悩ませた。
プリズムガンで妖精の力を得た際の武器はランプ。
妖精
ベルガモットの開発になくてはならない鍛冶屋の妖精。道路や水道などのインフラや機械の類を超スピードで完成させていく。ななこ自身テルキネスがいなかったら島がどうなっていたかと考えている。
農業大好き妖精。ななこからは「農務」と呼ばれている。
モグラの姿をした鉱山の妖精。穴掘り大好き「アイ・ラブ・ディグ・ダグ」。
スコッチウィスキー造りが得意な妖精。ツンデレ。
笹穂耳の妖精。プリズムガンの弾の精製を担っているが、プライドが高くベルガモットにおいても自分達のコミュニティを築いて周りとの交流を断っている。女性はまな板なのが美しいらしい。
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