CatNap is a calming presence for the critters and ensures he and his friends always have the right amount of sleep to jumpstart the morning's play!
キャットナップはスマイリングクリッターズの仲間を癒す存在で、みんなが朝から遊べるくらいいっぱい眠れるようにします!
End of the day, there's nothing CatNap enjoys more than watching his friends sleep soundly.
1日の終わりにみんながぐっすり寝ているのを見るときが、キャットナップにとって一番の楽しみです。
※英文は公式Twitter(現X)の投稿より引用、訳文は独自のもの。
概要
CatNapはホラーゲーム『POPPY PLAYTIME』のチャプター3「Deep Sleep/深い眠り」に登場するキャラクター。
Playtime社から販売されている、香りが出るぬいぐるみ「Smiling Critters/スマイリングクリッターズ」の一体。紫色の猫で、三日月のエンブレムがファスナーのスライダーになっている。口からはラベンダーの香りが出る。他のクリッターズと同様に、真っ黒な目と大きく開けた黒い口が特徴。イラストでは白い瞳孔がある。
製品として販売された際、キャットナップを持つ子どもたちが酷い悪夢に魘されるという苦情が相次ぎ、最終的にPlaytime社による回収が決定。同時にスマイリングクリッターズからキャットナップの存在は抹消された。
なお、スマイリングクリッターズが登場するアニメと、それに続くキャットナップぬいぐるみリコールのニュースがチャプター3のオープニングになっている。アニメではキャットナップが吐きだした赤い煙によって他のクリッターズが狂ったように笑って昏倒する様子が描かれており、また煙を吐くカットのみ独自の不気味なタッチになっている。このオープニングはYouTubeで無料公開されている。
敵としてのCatNap
チャプター3「Deep Sleep/深い眠り」のネタバレを含みます!
巨大な四足歩行のモンスター。紫色の猫のような姿をしているが、脚が長く、胴体には骨が浮き出ている。また、脚と胴体の繋ぎ目は糸で縫われたようになっている。
PlayTime社が創設した孤児院であるPlayCare/プレイケアの支配者のような存在。Ollie/オーリー曰く「狩りの天才」であり、「プレイケアは彼(キャットナップ)の教会。彼の狩りの場」だという。
本編ではなんと最初から登場。チャプター2の最後の事故によって気を失っていた主人公を捕獲し、ゴミ捨て場へ放り投げる。主人公が落下した直後にゴミの圧縮が始まったことから、主人公を殺害するつもりだったと思われる。
その後、Home Sweet Home/ホーム・スイート・ホームに現れ、赤い煙を吐いて主人公に幻覚を見せる。途中でHuggyWuggy/ハギーワギーが出現するが、これも幻覚である可能性が高い(ファンからはナイトメアハギーワギーなどと呼ばれることも)。また、幻覚を脱した後も赤い煙は主人公にとって有害であるため、煙が充満している場所ではガスマスクを被らないとやがて死んでしまう。
迷路のような空間では、本人は登場しない代わりにスマイリング・クリッターズの他のメンバーが小さいながらも襲いかかってくるが、赤のGrabPack/グラブパックから発煙弾を放つことで退けられる。DogDay/ドッグデイ曰く、クリッターズの小さいぬいぐるみはキャットナップに殺されることを恐れて彼を助けるのだという。そのドッグデイもクリッターズに侵されて凶暴化してしまうなど、キャットナップ本人がいないところでも徹底的に主人公を阻む。
ドッグデイやオーリーの発言を鑑みるに、キャットナップはPrototype/プロトタイプに命を助けられた過去があり、プロトタイプを神のように崇め、その信仰を否定する者、すなわち"異端者"を容赦なく殺すのだという。
ゲーム中では、遠くからではあるがキャットナップが祭壇の前に佇む姿を見ることができる。ハギーワギーのように直立も可能であるようだ(そのままの姿勢で歩けるかは不明)。なお、祭壇にはさまざまなおもちゃと正体不明の人骨によって構成された巨大で不気味なオブジェクトがある。
カウンセラー室では再び現れ、主人公を突き飛ばしてガスマスクを奪う。赤い煙をまともに吸い込んだ主人公が見た幻覚は、どうやら物語の核心に関わる記憶であるらしい。やがて正気に戻った主人公に対し、キャットナップは電話を通じて「プレイケアを去れ。さもなくば殺しに行くぞ」と脅迫する(解釈の仕方によっては「わざわざ警告をしてくれた」とも取れる)。それはキャットナップとの最終決戦が始まる予兆でもあった。
余談
- catnapは昼寝を表すスラングでもあり、名前の由来であると思しい。「子どもを捕まえる」という語源をもち、誘拐を意味するkidnapも由来の1つではないかと推測されている。ハーブの一種であるcatnipとの関連性も指摘されるが、ラベンダーとは別物である。あるいは対となるはずだったある仲間のように、ダブルミーニングである可能性もある。
- また、日本では似た語感のナイトキャップやナップザックなどとあだ名されることも。
- 何気にチャプター3までに登場した敵の中では最大級の大きさを誇るため、相対した際の威圧感が凄まじい。ハギーワギーには高さで、Mommy Long Legs/マミーロングレッグスには長さで劣るかもしれないが、彼らは比較的細身なので、体積としては恐らく最大であろう。……流石に彼には勝てないだろうが。
- チャプター3で壁や床に見付けることのできる文字列の中には信仰を意味するものが多くあり、キャットナップがプロトタイプへの崇拝の意を込めて書いたものと思われる。
- キャットナップは基本的に言葉を発さず、上述のアニメでも彼だけは何も喋らない。ゲーム中にはクリッターズのボイスパネルが点在しているが、こちらでもキャットナップのみ唸り声、呻き声のようなものを出すだけである。カウンセラー室での脅迫やとあるビデオテープの映像でのみキャットナップの声を聞けるのだが、それは不気味なエコーがかかった悍ましい声である。
- なお、この二つのセリフの担当声優はいまだに非公開。特定しようにもエコーがかかっている為判別は非常に困難。
- そのビデオテープによれば実験番号は#1188。キャットナップが黙り続けた際に研究員が「彼のおしゃべり装置は故障か?」という台詞を放ったため、発声する際は機械に頼っているのかもしれない。
- プレイケアの中心にはクリッターズの巨大な石像が円状に並んでいるが、キャットナップの像だけ足元から崩れ落ち、倒れてしまっている。カウンセラー室の上部にもクリッターズが彫られているが、キャットナップのみ屋根の上に寝そべっている。
- オーリーはキャットナップについて、獲物を見付けるとまずは観察し、次に武器を取り上げて弱らせてから確実に殺すと説明している。実際にキャットナップの行動は「幻覚を見せる」「ガスマスクを奪う」「直接攻撃する」という順序になっており、概ねオーリーの触れ込みに則っている。
- 一方、当初は主人公を赤い煙で妨害し直接襲わなかったことから、真っ向勝負は得意ではないという考察も存在する。わざわざ警告したのは、ゴミ捨て場で圧死するはずが生きていた主人公を一筋縄ではいかない相手だと認識し、リスクを考えて戦闘を避けようとしたからかもしれない。ちなみに学校で遭遇するmiss_delight/ミス・ディライトとは互いに情報を共有していたらしく、彼女も主人公に対して最初に立ち去るように警告していた。
- 公式からキャットナップのぬいぐるみが実際に販売されている。当然だが赤い煙は出てこないのでご安心を。
- 3/1~3/17に東京ソラマチで行われたポップアップショップのキャラ投票において、ハギー・ワギーやキシー・ミシーを差し置いて、1位を獲得した。ちなみに2位は同じ「スマイリングクリッターズ」のDogday、3位にハギー・ワギーと続いている(Catnapとの差は約340票)
ランキング詳細→https://x.com/PoppyPlaytimeJP/status/1770012334506844606?s=20
考察
チャプター3の公開前にアクセスできた『Interactable ARG』に、Theodore Grambell/セオドア・クランベルという少年についての情報があるのだが、この少年とキャットナップが深い関係にあると考察されている。
詳細は割愛するが、セオドアはプロトタイプとコミュニケーションを取っていた。彼に命じられて緑のグラブパックでドアを開けようとして操作を誤り感電し、プロトタイプに助けられたらしい。
チャプター3本編でのキャットナップの経歴と一致する他、ビデオテープの映像では研究員にテオまたはセオと呼ばれている。スペルは"Theo"つまりTheodoreの愛称であると思しい。以上のことから、セオドアがキャットナップの素体になったと考察する者が多い。
関連項目
【警告】これより先、チャプター3の結末が記載されているため閲覧に注意されたし
スカイドームに最後のバッテリーを入れに行った主人公の前にまたしても現れ、赤い煙を吐き出しながらさらにおぞましく変貌。
体色は灰がかって、脚がより骨ばって細くなり、4本の長い指とかぎ爪が飛び出している。さながらぬいぐるみの内部骨格が露出したかのような、あるいは巨大な蜘蛛のような印象を受ける。何より口が異常なほど大きく開かれ、四足歩行時には顎が地面に近くなるほどである。また、非常に見づらいが、体表には人の手形のような模様が現れては消える。
なぜこのような変貌を遂げたのかは不明。一説ではこの形態は赤い煙による幻覚症状なのではないかと言われている。
最終決戦はいわゆる防衛線かつ耐久戦。充電が完了するまでの間、四方から襲いくるキャットナップを妨害することになる。バッテリーを挿したり電気を通したりすることで蒸気を噴出させ、キャットナップの侵攻を阻むことができる。また、天井のハッチを開けてくることもあるが、グラブパックで閉め直すことで対応可能。総じて、あちこちに注意を払いながらグラブパックをひっきりなしに入れ替える必要があるため、非常に忙しい戦いになる。
侵攻を数分間耐え、充電が完了すると緑のグラブパックに膨大な電気がチャージされる。同時に天井からキャットナップが襲ってくるが、射出されたグラブパックによって感電。赤い煙を吐こうとするも火花がガスに引火して全身が炎上、激しくのたうち回る。もはや力を失ったキャットナップの前にプロトタイプの手が降りてくる。キャットナップは一瞬取り乱すが、すぐに姿勢を整え自分にとっての救世主を見上げた。しかし、救世主のかぎ爪がその喉を貫き、亡骸を上へ運んでいった。
キャットナップの最後の姿勢は、プロトタイプに助けを求めたようにも、自らの命を喜んで捧げたようにも見えるが、解釈はプレイヤーに委ねられている。信仰の対象であるプロトタイプの手によって深い眠りにつかされたキャットナップが、それを不幸と思ったのか幸福と思ったのかは――誰にも分からない。
余談2
- なぜか変貌後の姿でのジャンプスケア(襲われる演出)のモーションが存在せず、元の姿に戻る。また、最後に襲ってくるときも元の姿に戻っている。
- 変貌後は顎が長くなるため、日本人プレイヤーからよく彼の名が挙がる。
- (ハギーワギーが死んだとするならば)プレイヤーが直接とどめを刺さなかった初めてのラスボスである。全身が感電し、さらに爆発・炎上してもなお動きを止めなかった生命力は驚嘆に値する。
- もしキャットナップの素体がセオドア少年であるとするならば、奇しくも緑のグラブパックによって2度危機に陥ったことになる。そのためセオドアのことを知るプレイヤーは、キャットナップの最後の姿勢について「また助けてもらえると思った」と解釈することが多い。ただし繰り返すが、解釈は人それぞれである。
各chapterのラスボス
MommyLongLegs→Catnap→???