概要
CookieClickerに登場する、恐らくヒロインと思しき婆さん。
本作で唯一の登場人物。
その容姿はいかにも「西洋のおばあちゃん」然とした姿。
険しい顔からか「ババア」「クッキーババア」などと呼ばれることが多い。
しかしその実態は秒単位で天文学的な数のクッキーを作るという高性能ばあちゃんである。
ゲームを進めると生産設備を建てることができるが、おばあちゃんは下から二番目のスペックで安価なため
序盤から雇う事ができる。このおばあちゃん本人も強化(生産効率の上昇)する事が可能であり、
初めはおばあちゃんの手作業は低効率だが、「おばあちゃんの作業効率を2倍にする」強化アイテムが
なんと26個もあるため、最終的には錬金術さえも凌ぐ超効率でクッキーを作る怪物となる。
強化後は今までのグランマに混じって、キッチンに新たな姿のグランマが出現するようになり、
最初は農婦→工場の作業員→鉱婦→銀行員→司祭→魔女と割と普通(コスプレ?)なのだが、途中から
エイリアン→全身純金化→SAN値チェックが必要そうな何か→…ともはやコスプレと言うには無理があるレベル。
SAN値チェックが終わった後はタイムマシンによりおばあちゃんのおばあちゃんが現代に連れてこられる。
その次の段階では反物質の力を取り込み、宇宙空間の様な姿になる。その名も反物質おばあちゃん。…対消滅で大惨事が起きないか心配だ。
そして、(初期ババージョンにおける)最終段階のプリズムを複数個購入すると、虹のように七色に輝くおばあちゃんが光臨するようになった。どういうことなの…。
・・・もしかしたら、おばあちゃんの正体はクトゥルフ神話の旧支配者なのかもしれない。
更にゲームを進めると、四つ葉のクローバーを纏ったおばあちゃんや手や胸部、腹部がおばあちゃんになったおばあちゃんも登場。後者が何を言ってるのかわからないという人は、様々な仕様変更が加えられた現バージョンのゲームを進めてみよう。
2019/10次点での現バージョン最強の施設で発見するおばあちゃんは意外と普通。
ちなみに彼女はメニュー画面で定期的に話かけてきてくれる。
こちらも最初は「しっとりしたクッキーねぇ」「もっと遊びに来ておくれ」と
普通のおばあちゃんという感じなのだが、ゲームが進むと
「お前なら止められたかもしれないねぇ」「お前から腐ったクッキーの匂いがするねぇ」
「もうすぐすべてが終わる」等とおかしな台詞を喋り始めるようになる。
そしてゲームを進めると建てられる研究施設で、全てのおばあちゃんの意識を一つに束ねる研究を行う(One mind、訳:統合思念)ことで暴走モード(通称ババアポカリプス、正式名称Grandmatriarchs=ババア天下)に突入し、「もがき苦しめ」「震えるがいい」「遅すぎたのだ」等とどこぞの魔王の様な台詞を喋り始めるようになり、更にゲームの背景を非常におぞましい物に変えてしまう。
ちなみにOne mind導入後、おばあちゃんは覚醒状態になり、目が赤くなる。その後、集団洗脳の研究を解除後、毎フレームごとに0.1%の確率で不機嫌状態になり、肌が若干赤くなり、おどろおどろした雰囲気になる。そしてさらにElder Pactの研究をするともはや人間をやめた怒り状態へと変貌してしまう。
この段階になるとおばあちゃん達は巨大な触手の怪物へと変貌を遂げ世界中の都市を触手で飲み込み、滅ぼそうとしてくる。
・・・が、それはゲーム内での設定(クッキーニュース)だけの話であり特にクッキー生産量が減ったりはしない。
その代わりボーナスのゴールドクッキーが、ランダムでクッキー損失や一定時間生産量半減などのハズレも出る赤クッキーに変わる。(一応、6秒間効率が666倍になるプラスのボーナスが出る効果もあるにはあるのだが、発動率はとても低いので信用性に欠ける)
暴走モードを抑えるためには30分間暴走しなくなるアイテムを買い続ける(これもクッキー生産設備と同様、買うごとに価格が上昇していく。また、10回購入すると抑える時間を倍にしてくれるアイテムが出現する)か、クッキー生産量が95%に落ちる代わりに永久におばあちゃんが暴走しなくなるアイテムを買うしかない(このアイテムを購入すると、このアイテムの10分の1の値段で再び生産量を上げて、暴走状態に戻すアイテムも出現する)。
逆に言えば、ババアポカリプス発生中はクッキーボーナスが基本的にマイナスになるので、一々クッキーを探すのが面倒だったり、ほかの作業をするために完全放置を決め込む場合はあえてそのままで放置しておくのも一つの手である。
しかし最近のアップデートで、ババアポカリプス内に「Wrinkler」という化け物が出現。
巨大クッキーに齧り付き、生産効率を下げてしまう。クリックして撃退可能であり、その際の損失ぶんは撃退した際に損失した分の1.1倍が還元される。
放置したままだと最終的に生産効率が通常の半分まで下がってしまうので、都度様子を見て撃退する必要もある。しかし、撃退した際のクッキー還元率を上昇させるアップグレードなどもあるので、それらを活用させるのも一つの手である。
なおこのゲームでクッキーを損する要素はハズレの赤クッキーかおばあちゃんの暴走を止めるための生産効率低下しかないため、おばあちゃんは唯一の敵キャラでもあるということになる。
以上の様なぶっ飛んだ要素から本作品の最大の見どころとされており、
某大手フィギュアメーカーがフィギュアを作ってしまうほどその人気は高い。
本作品のマスコットキャラクターと言えるだろう。
このゲームの作者は「美少女がクッキーを焼くようにすればよかった」と
後悔しているようだが、この婆さんだからこそクッキーを大量生産する姿がサマになるというものである。
旧バージョン
大幅アップデートの前のバージョンCookie Clicker Classicでは顔が実写である。
こちらでは自動的に強化されるほか、変身後の姿が異なる。そしてこちらのババアポカリプスでは背景を自分の顔画像で埋め尽くし、クッキー生産効率を実際に低下させてしまうという厄介なものであった。
今後の展開
Cookie Clickerでは今後ダンジョンモードを追加予定で、既にβ版が公開されている。ダンジョンモードは女の子たちが自動的にダンジョンを探索してクッキーを発見してくれる機能のようで、唯一のヒロインだったおばあちゃんの立場が今後どうなるかは現在のところわからない。
余談
ステラおばさんのクッキーで知られる実在の人物”ステラおばさん”と容姿が酷似している。