HEMA
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ひすとりかるよーろぴあんまーしゃるあーつ
中世~近世ヨーロッパで用いられていた武術
Historical European Martial Artsの略。中世から近世にかけてヨーロッパ諸国で使用されていた剣術、馬術、格闘術などの武術全般を指す総称。意訳すれば「欧州古武術」とでもなるだろうか。
こうした武術は近代になるにつれて衰退し、スポーツ化したもの以外は失伝してしまっているため、現在Youtubeなどで紹介されているものは文献を元に現代の研究者が再現したものという側面が強い。
特に日本では剣術としての面を取り出して紹介されることが多い。西洋剣術も参照。
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皇国維新伝 第一部
場所は異世界大和神聖皇国、たった一人で山賊を斬り散らした男がいた。男の名はオト。ヨーロッパ最強の武人団、リーヒテナウアー十八傑の一人、ユダヤのオト。 言葉も通じず地図もよく分からず、行き場のないオトはとりあえず農村で飯を食い、泊まらせてもらった。翌日、城下から一人の武士が現れ、身振り手振りを示してオトを城へと連れて行く。白亜の居城に心を躍らせるオトだったが、城下の屋敷の長屋に押し込められ、だらだらと日を消した。 「あなたが【シトゥライヌ】ですね」 突如現れた美女にそう声をかけられ、オトは動揺する。女は自分を導術師の回向院冴香と名乗り、言語変換の符を渡し、丹後州の支配者である斎藤丹後守のもとへ連れて行く。 しかし、城の松の間でオトは言った。 「今の騎士、気づきましたか」 「なにがですー?」 「血の臭いがした」 襖を蹴倒してその若い武士の骨を折り、昏倒させるオトだったが、城内は騒然となりとても謁見どころではなくなった。 しばらくまた暇だろうと予測したオトだったが、すぐに呼び出された。 「オトよ、どうじゃ。丹後の剣士と立ち会ってみぬか」 殿様の鶴の一声で榊という武士と試合し、オトはそれに勝利した。 「丹後陸軍奉行付き参謀並」 それが勝利によってオトが得たものである。 「平安京へむかっていただく」 またも鶴の一声で今度は東駒州平安京へ向かうオト。 「また謁見か」 今度は皇主の妹君である。 「オト殿、その短剣は貴方の故郷のものですか」 「ああ、これですか。ポロックダガーといいます」 「ポロック?」 「キ〇タマという意味です」(本当に当時のヨーロッパでは睾丸を模した短剣が大流行していた) 文化の違いから危うくマジで監獄にブチ込まれかけたオトだったが、冴香の機転で助かった。 「次は皇主陛下?」 皇主陛下にお会いするため御所に向かうオト。 「諸君、戦闘準備だ」 戦争の臭いを嗅ぎ取ったオトは丹後の部隊の指揮を執り、侵入者を全滅させる。しかし、その胸中は晴れなかった。 「これが、こんなものが戦いであるものか」 誇り高いオトの騎士としての精神が近代戦を拒んでいた。 「参謀殿‼」 再び戦争に引き戻される。鉄砲の効かない巨大な鎧武者である。 オトによって北面ノ武士を率いさせられていた丹後の榊は苦境に追い込まれる。 前時代の火縄銃のみで奮戦するも、弾が切れ、白兵戦を敢行。 あわや死ぬという時にオト麾下の部隊が救助する。 「手に負えんな」 膝を撃ち飛ばしても土によって再生し、さらには導術まで操る怪物である。 「冴香さんは本業だ、なんとかできるかもしれん」 ついに第三、第二門を放棄し、御所内部で最終防衛線を布いたオト。 「祓い清め給え‼」 冴香の放つ乾坤一擲の一矢が巨兵に刺さる。 「いかん、浅い」 オトはその矢をえぐり込み、自分ごと導術を発動させた。 巨兵を倒し、夜明けとともにその怪物の残骸を見るオトと冴香。 「——崇徳院派」 かつて生命を創ろうとした一派、その残党が陸奥州に協力し、皇主の動座を狙った陰謀だと見抜く冴香とオト。 「冴香さん、僕たちは今、歴史の波濤の前に立っている」37,688文字pixiv小説作品