〜Maiden of Pristine Eyes(穢れなき瞳の乙女)
概要
主人公が旅する世界で会う女性。主人公を護ろうと行動してくれる。
穏やかな性格をしており、丁寧な口調で接する。
自分の家の部屋の配置を基本的に覚えている。
容姿
ピンク寄りの金髪。主人公に似たロングヘアーだが、頭頂に青いリボンの飾りをつけており、髪の一部を三つ編みにして十字架型の飾りをつけている。青い瞳には光が無い。
活躍
初登場時は、主人公が多数の女性の分身に追われて気を失っていた時。主人公を保護し、暖かい部屋でお茶と手作りのカーディガンを用意してくれる。Harpaeはお茶を再び淹れに離席するが、しばらく待っていると主人公は部屋の外から大きな音を聞く。主人公は音の原因が気になり、部屋の外に出てしまう。
階段を上った先にHarpaeが居たので合流できたが、部屋に主人公が居なかったことでひどく心配していた。その後再び行動を共にし、2人で暗い道を歩いて部屋に向かう。(道を覚えているHarpaeの手を主人公が握っていた為、無事に辿り着けた)その部屋で2人で椅子に向かい合った状態で腰掛けて少し会話し、途中でハーパイが主人公のカーディガンのボタンが取れていることに気づき、新しいボタンを取りに行く。(その際にHarpaeに同行するか問われるが、その答えは分岐に大きく関わる。詳細は後述)
待っている間に主人公は部屋の奥にある扉に入り、その先にある鏡を調べると、自分とよく似た姿をした女性が鏡の向こうに現れる。部屋に戻ってきたHarpaeにそのことを伝えると彼女の様子が変わり、主人公にその子とは二度と会わないように強く言う。その後主人公を安全な部屋に連れて行こうとするが、その道中で主人公は再びはぐれてしまう(はぐれないルートもあるがこれも後述する分岐に関わる)。
主人公が再び合流できた時、Harpaeは床の穴に脚がはまって上手く動けない状態だった。(これ以降に時々出る選択肢は結末の分岐に関わるので注意。)再びはぐれたことでHarpaeは再び怒るが、再び共に行動する状態になる。
その際2人でエレベーターに乗ることになるが、上昇中に故障し、急降下してしまう。その後扉は閉まらなくなってしまい、Harpaeは取り乱してしまう。主人公がエレベーターの外に出ようとするが、Harpaeはそれを全力で止めようとする。主人公は逃げるようにエレベーターにHarpaeを残したまま外に出てしまう。
エレベーターから出た先のエリアのギミックを解くと、Harpaeがエレベーターから出て主人公のところに来ていた。Harpaeは完全に冷静さを無くしており、主人公が1人で行動してしまうことを強く責める。主人公が説得しようとするが、Harpaeはついに主人公に手を上げてしまう。
頬に手の痕が残ってしまった主人公を置いて、Harpaeは1人で先に行ってしまう。
その後、Harpaeに合流しようと主人公は先に進み……
シアター内容
エレベーターから降りた先のイベントでHarpaeが自ら単独で行動するようになり、主人公が1人で暗闇を進んで辿り着いた先の部屋に現れた不思議な少年によって流される2本目のムービー。(内容の文章は全て英語だが、Movieフォルダ内にあるhtmlファイルにて和訳文が見られる。)
ステンドグラスの前に立つHarpaeと、1人の女性。女性は「私は壊したく無い」と言いながら涙を流す。
それを見たHarpaeは女性の手を取り、彼女の安全を守ることを誓う。
Harpaeは忍耐強い精神を持って”彼女”を守るために勉強やピアノ演奏に励み、”最大の見せ場”に臨む。だが、結果的にHarpaeは母親、弟、父親に自身の存在をからかわれてしまい、彼女は一人で泣いてしまう。それでもHarpaeは最初の女性との約束を忘れずに守り続けようとする。
ムービーの最後でHarpaeは手鏡を覗くが、奇妙に微笑む主人公の姿を映す鏡像を見ると頭を抱えて崩れ落ちてしまい、両目が赤い薔薇の花に変わってしまう。
エンド分岐(ネタバレ注意)
バッドエンド その1
Harpaeがカーディガンに付ける新しいボタンを取りに行く際に同行、或いはHarpaeにはぐれずに安全な場所へ共に移動すると発生するエンド「Bad End n°2~Blindness(盲目)」。
無事にたどり着いた部屋ではHarpaeが待っており、付近にドレッサーがある。Harpaeはドレッサー前の椅子に主人公を座らせ、ドレッサーにあるヘアブラシ(Harpaeのレガリア)を取ってもらう。受け取ったHarpaeはそのブラシで主人公の髪をといてくれるが、ドレッサーの周囲を浮く鏡が現れ、その枚数はどんどん増えていく。
髪をとかしながらHarpaeは主人公が頑張り屋であること等を褒めるが、そこから主人公を休ませようとしはじめ、ドレッサーの前で主人公の自我はだんだんと失われていく。最後にHarpaeが主人公の名前を言うが、塗りつぶされていて読めない。
バッドエンド その2
床の穴に脚がハマって動けなくなったHarpaeを目撃してから度々発生する選択肢によってHarpae編の結末は分岐される。基本的にHarpaeの気持ちを優先しない選択肢を選ぶとこの結末を迎える。
シアターを見て過去を思い出した主人公がたどり着いた部屋には赤い光を放つ蝋燭を立てた燭台が並んでおり、その並びを辿って進んだ先ではHarpaeが床の上で崩れ落ちていた。
近づこうとする主人公をHarpaeは止めるが、主人公はそのまま歩み寄ってHarpaeの様子を見てしまう。俯くHarpaeの顔からは大量の血が流れており、彼女が持っていた青い両眼は床の上に転がっている。
Harpaeは主人公の力になれなかったこと、主人公に必要とされなかったことで自身を強く責めている。主人公は否定するが、それは彼女の耳に届かない。
自身を責め続けるHarpaeは、主人公にLisetteに会うべきで無いことを告げ、鏡のように割れて消えてしまう。
グッドエンド
先述した選択肢で基本的にHarpaeの気持ちを優先する選択肢を選ぶとこの結末を迎える。
シアターを見て過去を思い出した主人公がたどり着いた部屋には黄色い光を放つ蝋燭を立てた燭台が並んでおり、その並びを辿って進んだ先ではHarpaeがベッドで横になっていた。
Harpaeは元の穏やかな様子に戻っており、今まで主人公に向けてとってしまった見苦しい態度を詫びる。そして主人公を上手く導けなかったことも述べるが、主人公はそれを否定し、最初に助けてくれたことや、素敵なカーディガンを作ってくれたことでHarpaeにお礼を言う。
Harpaeは泣きながらその発言や主人公の優しい言動に感謝し、続けて最初に主人公を追いかけた女性について教えてくれる。その女性の名前はLisetteといい、彼女の心が病んでいること。だが外見通りの行動が彼女の全てではなく、Lisetteには主人公の助けが必要であることを告げる。Harpaeは最後に主人公に自分自身を見失わないように告げ、目を閉じてしまう。そのままHarpaeの目は開かなくなり、彼女の姿は鏡のように割れて消えてしまう。主人公はその後、HarpaeのレガリアであるHaarbürstedesMondes(ドイツ語で「月のヘアブラシ」)を入手する。
余談
シアターにてHarpaeの存在をからかった母親、弟、父親の姿は、Harpaeの家にある本が保管されている部屋で見つけられる写真に写っている。だが、その写真には3人と一緒に並ぶ主人公の姿も写っていた……
また、Harpaeの二つ名は「穢れなき瞳の乙女」だが、配置を覚えている暗い道を難なく移動することが可能である他、2回目の合流後の行動では移動中に棚に身体を2度ぶつけてしまう。衝突した時、Harpaeは「前はこんなところには無かったはずなのに」と言っている。