日本の小型ソーラー電力セイル実証機。
IKAROSの名は、「Interplanetary Kite-craft Accelerated by Radiation Of the Sun」の略と、ギリシャ神話のイカロスにちなんだもの。
ソーラーセイル収納と展開には日本の折り紙の技が応用されている。
金星探査機「あかつき」(PLANET-C)及び小型副衛星4機とともにH-IIAロケット17号機に搭載された。
6月3日にセイルの展開を開始し、同6月10日に地球からの距離約770万kmにて、セイルの展張、及び、薄膜太陽電池による発電を確認した。
航海記録
- 2010/05/21 6:58:22(日本時間) H-IIAロケット 17号機により打ち上げられる。
- 2010/06/03 セイル展開開始。
- 2010/06/10 セイル展開・セイル上の薄膜太陽電池による発電を確認。 (ミニマムサクセス達成)
- 2010/06/15 DCAM2による全体像の撮影。
- 2010/06/19 DCAM1による撮影により方向制御用液晶デバイスの動作を確認。
- 2010/07/09 セイルによる光子加速が確認される。 (フルサクセス達成)
- 2010/12/08 金星の80,800km地点を通過。搭載カメラにより金星を撮影。
- 2011/01/26 定常運用を終了し、後期運用フェーズへ入る。
- 2011/09/19 搭載しているGAP(ガンマ線バースト偏光検出器)によりガンマ線バースト(GRB)の偏光が世界で初めて観測される。
- 2011/10/08~2011/10/22 逆スピン運用を実施。
- 2011/10/18 逆スピン移行が正常に行われたことが確認される。
- 2012/01/06 逆スピン運用実施結果と、冬眠モードへの移行が発表される。
- 2012/03/10 「イカロス君のうたドリームチーム」による「イカロス君のうた」が公開される。
- 2012/03/21 小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」後期運用報告が発表される。
- 冬眠モードの期間、月に1~2回程度の探索運用が行われる。
- 2012/09/08 twitterで3ヶ月以上の沈黙を破り「(..ふにゃ?)」と発言する。
- 2012/09/12 IKAROSの冬眠モード明けがIKAROS Blog上で発表される。
- 2012/09/15 MGA(Middle Gain Antenna)が初めて使用される。
- 2012/11/22 IKAROSが再度冬眠モードに移行したことが発表される。
- 2012/11/30 IKAROSとDCAMがギネス世界記録に認定されたことが発表される。
- 2013/02/14 打ち上げからちょうど1000日を迎えた。なお、当初は専門チャンネルサイトの日数カウンタが3桁までの対応だったため「1000日問題」が発生していたが現在は4桁化されたため2037年10月5日まで対応可能である。
- 2013/03/28 JSPECより「はやぶさ」・「イカロス」両プロジェクトチームの解散が発表される。なお、次期ソーラー電力セイル計画に向けたデータ取得に向けて二度目の冬眠明けに向けた運用の継続を目指すことがblog上で発表されている。
- 2013/06/25 IKAROS専門チャンネルで「IKAROSの冬眠モード明けについて(2度目)」が発表される。
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解説動画
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