概要
『KINGDOM OF THE SUN』とは、2000年に公開予定だったディズニー映画で、ラマになった王様の原型になった作品。監督はマーク・ディンダルとロジャー・アラーズ。
南米の古代インカ帝国が舞台なのは同じだが、コメディ映画だった『ラマになった王様』とは違い、本来は正統なシリアス作品になる筈だった。
しかし製作過程で様々なゴタゴタの末に、明るいコメディ作品として全てのプロットが書き直された。
本作は児童文学である王子と乞食がベースになっており、瓜二つなラマ飼いの青年と我が儘で傲慢な皇帝が主役に物語が展開する。
あらすじ
太古の地球は闇の神スーパイに支配されていた、しかし文明の創造ビラコチャは太陽神インティを創造し、インティはスーパイを地中深くに閉じ込めた。
その後インティはインカ人を創造し、スーパイが逃げないようにインカ帝国を建国した。やがて、その国は太陽の王国として人々に崇められた。
時は流れて農民であるラマ飼いのパチャは、ひょんな事から自分と瓜二つである若き皇帝マンコと出会う。
互いに意気投合した二人は顔が似ている事を良いことに、お互いの生活を入れ換える事を提案する。
入れ替わった生活を二人は満喫していたが、乳母であり魔術師でもあるイズマは皇帝が入れ替わった事に気づき、パチャを薬で話すことのできないラマに変えしまう。
イズマは若々しい美しさの復活への憧れと太陽への深い憎しみから、イズマはスーパイを復活させようと目論んでいたのだ。
イズマは皇帝になりすました罪で死刑に処するとパチャを脅す。
脅迫されたパチャは止むを得ずイズマに皇位を明け渡し、彼女は帝国を支配してしまう。
一方のマンコはラマ使いのマタと出会い、共に過ごす事で自身の傲慢で我が儘な性格を改める様になる。
だがイズマが帝国を乗っ取りスーパイを復活させようと知るとマンコはマタと共にイズマの野望を阻止するべく、帝国へと向かうのだった。