概要
大塚製薬が2001年より販売している経口補水液。軽~中程度の熱中症時、および風邪や感染性腸炎の際の水分・ミネラルの補給に用いられる。2023年現在、ドリンクは500mlと300ml(通常品とアップル風味がある)、子供やお年寄りでも飲みやすいゼリータイプ(200ml)、水に溶いて使うパウダータイプ(500ml用と1L用)が販売中。
同社の輸液製造ノウハウの一つの到達点ともいえる製品。分類上は清涼飲料水(食品)で薬局やドラッグストアなどに幅広い販路が確保されているが、これは必要な時にどこでも素早く入手できるようにするためで、本質は脱水症状の治療薬であり、消費者庁から個別評価型病者用食品(特定の症状に効果がある食品)のお墨付きも貰っている。
そのため、ポカリスエットと同じ感覚で普段飲みしていいものではないし、飲めるような味でもない。OS-1は薬効を重視しているため味としての飲みやすさは基本的に度外視されており、塩味が結構強く、体が求めているような状況でない限りは美味しく感じないように出来ている。
大塚製薬自身も「医師から脱水症の食事療法として指示された場合にお飲みください。医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、登録販売者の指導に従ってお飲みください。食事療法の素材として適するものであって、多く飲用することによって原疾患が治癒するものではありません」と注意喚起している。
小話
- 所ジョージがCMを担当している。彼は自身が熱中症で死にかけた経験から熱中症対策の啓蒙には積極的であるそう。
- 前述の通り、元気な時はまずく感じる味であるため、熱中症か怪しい場合の物差しとしても用いられる。おいしく感じるならそのまま飲んでしまえば良し、仮に熱中症でなかったとしても1本200円前後でそれを判別できるなら安いものである。確かに普段飲みして良いものではないが、飲むべき時に躊躇って倒れたら本末転倒である。
- 原則として自販機販売はされていないが、一部の病院の中の自販機では取り扱っている場合がある。