概要
タイタニックが沈没し、1500人の救命ボートに乗れなかった乗員乗客たちと共に北大西洋の凍るように冷たい海に投げ出されたジャックとローズ。
見つけた船の残骸のドアにしがみつき、なんとかローズはその上に乗れたが、ジャックは体力の消耗とローズの生存を考え極寒の海水に身を浸した。
救助を待つ二人だったが、次第に極寒で体力は奪われていく。死を悟ったローズはジャックに向けてこう告げる。
ローズ「愛してるわ、ジャック」
だが、それを聞いたジャックはこう切り返す。
ジャック「お別れを言うなんてまだ早い、まだ早いよ」
続けてジャックはこう述べた。
ジャック「いいね、ローズ
君は助かる
無事助かって
それから沢山の子供を産むんだ
その子たちを育てて
年を取って死ぬ
温かいベットの中でね
ここじゃ死なない
こんな夜に、こんな場所で死ぬわけがないんだ!」
「体の感覚がない」と泣き言を訴えてきたローズに、ジャックはさらにこう励ます。
ジャック「この船の切符を手に入れたのは、人生最高の幸運だった
君に逢えたから
本当にツイてたよローズ
神に感謝してる」
そして最後にジャックはローズにこう言い遺した。
ジャック「なぁローズ、頼みを聞いてほしい
約束してくれ、生き残るって
絶対諦めないって
どんなことがあっても
どんなに望みが薄くても
約束してくれ、ローズ
その約束を守ってくれ
諦めるな」
ローズ「諦めないわジャック…約束する…」
それからしばらくした後、一隻の救命ボートが生存者救出に現れる。それを見たローズはすぐにジャックにそのことを伝えようと呼び掛けるが、彼は既に息絶えていた。
ジャックの言葉によって生きる意欲が芽生えたローズは握り合っていた手を切り離し、手の甲にキスをすると彼を海に沈めて葬る。
そして近くの船員が咥えていたホイッスルを手に取ると、力強くそれを吹き、無事救助されたのであった。
その後ローズはキャルとブケイターの元へは戻らず、ジャックの名を冠した新たな名で新しい人生をスタートさせるのであった。
余談
このシーンを含め、撮影で使用された水は実際にタイタニック号が沈没している大西洋の海水が使用されている。
なお、同シーンで役者たちが浸かったプールは27°Cに設定されていたが、見事な演技により極寒の海での会話が表現されている。