概要
トルコにあるSülünArms社が2022年に発売した中折れリロード式ショットガン。型番はST601。
文字通り中折れでリロードされる独特な機構を持った狩猟用ショットガンで、中折れ状態のまま収納出来てコンパクトなのが特徴。
この銃には起源があり、ヘルマン・ゲリット・アロフスという技師が発明したアロフス・マガジン・システムというチューブ式の外付け自動装填機構である。
これは当時、多銃身か単発が主流だった民生用ショットガン状況に、安価で装填数の多いショットガンを提供するという目的で開発されたもので、中折れ単発式散弾銃の横にネジで簡単に取り付ける事が出来、中折れ時に作動して自動装填してくれるというものだった。
なお、当時の単発式の殆どは手動で撃鉄を起こす為にレバーアクションやポンプアクションほど早くは無かった。(一応、自動で撃鉄を起こす物が当時なかったわけではないが複雑化して高価になるために需要が出来ず主流では無かった)
口径は.410と20と16と12に対応、出た当初は6ドルで購入できたらしい、最終的な生産数は不明だが細々と長く販売が行われていた。しかし、ヘルマン・ゲリット・アロフスの死去と共に提供していた会社が解散した事で市場から消えることになった。
そして時が経ち、民生用銃ブームとなって会社が乱立していたトルコの小企業に見つかり、現代式に蘇らせたのがこの銃である。
アロフス・マガジン・システムのブラッシュアップとそれに最適化された設計の単発式本体は軽量で耐久性が高く、斬新なそのスタイルからロマンに飢えた市場の心を掴んだ。
現在はトルコ本国の他に、カナダでタクティカル・インポート社が独占販売している。
性能
全長 | 730mm~920mm |
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銃身長 | 330mm~510mm |
重量 | 2.8kg~3.1kg |
使用弾薬 | 12ゲージ弾(3インチまたは2.75インチ) |
装弾数 | 4+1+1(3インチ仕様のみ)、5+1+1(2.75インチ仕様のみ)、7+1+1(3インチ仕様のみ)、8+1+1(2.75インチ仕様のみ) |