ストーリー
大陸の東の外れに位置するバストークの村に住む主人公リックは、病気を患っている弟ナップとともに村の外れで暮らしていた。
ある日、リックは薬草を採っている最中、ランという謎の少女に出会う。
彼女との出会いが、リックの運命を大きく変えることになる。
世界観
大陸の端は、すべて切り立った崖になっており、そこから下には真っ白な雲海が流れているばかりでなにも臨めない。
場所は浮遊した大陸。崖の周りには、ただ青く広い空がどこまでも続いている。
大陸に住んでいる人たちには色々な種族がいるが、みな共通して全身を毛で覆われており、いわゆる獣人のような身体をしている。
彼らは、広い空や3つもある月を信仰しており、空を飛んだり、大陸の下について想像するのは卑しい行為だとして、日々自然に授かった大地に根を張り暮らしていた。
物語の主な舞台となるバストークの村は、大陸の東にあり、村外れまで行くと大陸の果てを見ることができる。
その他にも、最新鋭の蒸気機関や市場で賑わうミデルの街、川を境に昔から諍いを続けている西の村、ザバトが登場する。
種族はさまざまであるが、一例として挙げると、バストークに住んでいるマオ族は、尻尾の先がふわふわで、ザパトに住む人々は先が黒くなっている。
村・街
●バストーク
マオ族(=『ふわふわ尻尾』)が住む村。
●ザバト
『縞尻尾』の種族が住む村。
この2つの村は戦争を幾度と無く繰り返しており、法王庁によって橋が切り落とされた。
大きな川が間を隔てているため、途中にある小島以外では行き来は出来ない。
●ミデル
ミデル地方の中心部。ザイルが通った大学はここにある。
●法王庁
ミデル地方等を管轄する国家のようなもの。飛行船で空を飛ぶことをなぜか禁止にしているようだが…。
その実態は終盤にて明らかになる。
主な登場人物
●リック・ザック
主人公。バストークの村に住むマオ族の少年。ただし酒は飲めるので見た目以上に年齢はあるのかもしれない。
父親は学者で、数年前、彼が子供の頃に大陸中では禁忌とされている飛行機でこの世界から飛び立っていった。
そのため彼もまた大陸の外の世界に興味を持っており、父の研究を受け継ぎ、くだらない諍いを続ける村を出て新しい世界に出たいと思っている。そのため、酒場で起こった仲間を含む乱闘などにも冷めた目を向けることも。
弟の病気のために度々薬草を採取しに行っており、その習慣がランとの出会いを招いた。
●ナップ・ザック
リックの弟。胸の病気を患っているため、いつもベッドの上で生活をしている。
父親に似て頭が良く、本を読むのが趣味。
馴染みの書店で、古文書の翻訳を仕事にしている。
兄が飛行機で飛ぼうとしていることには難色を示しているのだが…
ちなみにルートによっては病気を感じさせないことをしていたりもする。
●ラン・タン
この作品のヒロイン。ザバトの村に住む少女。
バストークとザパトの間の小島でよく花を摘んでいる。
尻尾の先には隠すように布(包帯?)が巻かれており、人前で外されることはまずない。
リックと出会うたびに心を通わせていくが、ルートによっては…
●ザイル
リックの年上の幼なじみ。良い兄貴分と言ったところ。現在は法王庁の上官となっている。
●ディーグル&マグ
リックの知り合い。ザバト地方の西側の鉱山で働いている。 喧嘩っ早い。
●バーナー
ザバトの資産家。でかい。